インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2006年12月22日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→「誰でも発言できる」ということの危険性
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。今年もサンタはWebでチェック♪〜
3:実践テクニック編!〜アクセス解析初級講座編(5)〜
4:プロが教えない話外伝!〜あなたの決断は間違っていない〜
それでは始まりです!!!
インプレスR&Dのサイトで週刊連載始めました。
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる
「企業ホームページ運営の心得」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
12月18日掲載
「其の壱 上司への説明は戸田奈津子ばりの超訳で」
12月20日掲載
「其の弐 最適なコンテンツが何かは顧客台帳に聞くべし」
次号は12月27日掲載予定
コメントがかけますので、よろしければどうぞ。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
「ネット社会」が今迎えているモノ。
2006年最後の発行ですので今年一年を振り返ってみます。
技術の進歩によって未来が薔薇色になるという「テクノユートピア論」に代表されるような、インターネットによってもたらされるの光の面だけを詰め合わせにしたのが「Web2.0祭り」ですが、祭りの後に待っているのは明るいモノなのでしょうか。
実際に作品を発表している側にたってみると暗澹たる気持になることが少なくありません。
特にブログには懐疑的です。
もちろん、ブログ自体が悪いわけではありませんし可能性も認めています。
ただ、「誰でも発言できる」ということの危険性を誰かが語る必要も同時にあるのではないでしょうか。
実際に「書き手」になると分かることですが、自分の文章には編集の手による校正がはいり、構成も意見交換の中から積み上げていきます。
つまり、商業出版は「商品」としての最低限の品質になるよう「ハードル」が用意されているのです。
ところがブログは何でもアリです。
アメリカでは実名ブログが主流ですから、リアル社会の人格とネットがリンクしているので最低限の担保があるといえます。「日本風ブログ」は匿名ですから、どんな人格にもなれ、また必ずしも発言に責任を持つ必要もありません。
そして、コメント機能にトラックバックを使えば、自分の正体を隠したまま相手を攻撃することもできます。
俗に「炎上」と呼ばれる行為で、気に入らないブログに無数のコメントやトラックバックを貼りまくり機能不全に陥れるのですが、難しい技術は必要ありません。パソコンの前に座っている時間さえあれば小学生にだってできます。つまり、時間さえあれば「自分の気に入らないブログ(意見)」を封殺することができ、拙著で「Web2.0の最強属性はニート」と指摘した理由です。
自由な大海原がインターネットです。但し、ヨットにも操船技術が必要なように、大海原で遊ぶにはそれなりの技術が必要だったのです。ところが海の原チャリ「ジェットスキー」のように、誰でも運転できスピードもでて遊べる道具が誕生しました。ジェットスキーは船舶免許が必要ですが、インターネットのジェットスキー「ブログ」には免許がいりません。
自分の意見と違うモノには攻撃する。
木を見て森を見ず的な、論の些末な部分でも自分が気に入らなければ攻撃するといった風潮が顕著になった一年ではないでしょうか。
手軽さの代償としてモラルが支払われる様な気がします。
とはいえ光の面もあります。インターネットで週刊連載はじめました。
宜しければご覧ください。
Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる
「企業ホームページ運営の心得」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/
よいお年を。
今年もサンタ追跡サイトが始まります。googleで「Norad」で見つかります。世界中を飛び回る動くサンタの映像でメリークリスマス♪
http://www.noradsanta.org/
ドメイン名でチェックするやり方はポータルサイトを運営していたり、私達のような「業界」の人間には必要ですが、商売用ホームページには全く必要がありません。
また、とある団体では「トップページへのアクセス数」だけをチェックしていました。
これまたナンセンス。
ホームページはトップページでなくてもアクセスできます。
どうしても「作り手側」に立つと上から順番に見て貰うモノだと考えるのですが、これは作り手のエゴで、特に「ちゃんとした人」にありがちな作り手の傲慢です。
トップページから見るという「思いこみ」は裏を返せば、トップページから見ろと訪問者に強制しているということです。
その為、説明不足となっており、補足説明がなければ意味の伝わらないものを放置している場合があります。
アクセス解析をすることにより、この「盲」を取り払うことが出来ます。
モノの値段ってなんでしょう。
実は世の中には適正価格というのはあってなく、色即是空のものなのです。
ある人は1万円で満足して、ある人は1万円を不満に思うようにです。
前号での高級ブランドの店員が笑顔で高い値段を伝えるのは正解です。
そもそも高いと思うお客さんはいらないのです。
高級ブランド店の場合、金額ではなくデザインや仕上がり、流行などが取引の決め手になると考えていますので、どんなインフレ価格であっても「にっこり」と堂々と伝えることより、高いと思わない人を満足させるのです。
つまり背中を押して上げるということです。
私達は自信を持ってオススメしているんです。
だからあなたの決断は間違っていないと。
ホームページでも同じです。
価格は自信を持って答えてください。
価格だけで動く客を相手にしてはいけません。