インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2007年1月27日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→ネクタイを外すと「私に出来ることは?」
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。イヤな奴はイヤ〜
3:実践テクニック編!〜アクセス解析初級講座編(9)〜
4:プロが教えない話外伝!〜何に繋がるのかを常に意識〜
それでは始まりです!!!
「Web担心得其の六 値上げする快感。値ごろ感の演出で高値売却」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/01/26/747
掲載原稿より一部抜粋
<パクリ愛励行の市場出店では高く売れない>
「楽天市場」などのショッピングモールでは「価格競争圧力」がか
かります。別々に出品しているモール内の同じ商品の価格を簡単に
「比較」できるのですから当然です。また、楽天市場は外部リンク
を厳しく禁止していることから、一旦入ると楽天市場の中からでに
くく、そのため、市場に出店している他社と比較される機会は多く
なります。
前回は「高く売れ」といいましたが、ショッピングモールの中で
高く売るのは難しいでしょう。
<Web担当者フォーラム入稿原稿より>
「Web担心得其の六 値上げする快感。値ごろ感の演出で高値売却」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/01/26/747
■こちらは今週火曜日発表の
「Web担心得其の五 安売りするな、高く売れ!」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/01/23/724
掲載原稿より一部抜粋
<安いから買うという嘘。人は欲しい時に買う>
インターネットで高いものが売れるのはわりと知られた話です
が、半可通の「ぷちホームページ屋」やコンサルタントの中には
「安くしろ」という人が少なくありません。しかし、安くしたから
といって売れる保証はなく、売れる理論上の確率が上がるだけでの
ことです。そして、値下げにより利益を圧迫します。
<Web担当者フォーラム入稿原稿より>
今回は究極のお話を。
「伸びる会社」「伸びる人」は知っていることです。
マツキヨの創業者「松本清」さんもそうですし、有名どころでは「エジソン」などは伝記物として読まれた方も多いことでしょう。
そして自身の経験と、仕事の出来る人を観察しているとやはり共通項があったのです。
母親が営んでいた「内職工房」を手伝っていたときの話しです。
元請けの営業の手配が悪く、どうやっても納期に間に合いません。
大本のクライアントはサントリーやユニ・リーバといった大企業です。
大ピンチです。
当日の出荷分に間に合わせるだけの綱渡りが続ききます。
営業からの指示は「自転車操業」。
穴をあけそうな作業をこなしていくというもので、消費者金融で借りて、他の消費者金融の返済をするぐらい後先を考えていません。
ついにその日がやってきました。
のらりくらりと納期を延ばしていたクライアントからクレームが入りました。
元請けの営業の上司のT部長が怒りも隠さずに乗り込んできました。
「どういうこと? いつなら納品できるの?」。
ユニ・リーバの仕事で納期を一週間過ぎていましたが着手もしていません。
できなかったのです。
今日から取り組んでも最短で1週間後になると告げると、「いままで何してたんだ」と怒鳴ります。
営業の手配ミスから資材入荷が遅れたこと、明らかにオーバーワークでできないと最初から告げていたこと、出荷手順を簡略化して作業効率をあげる提案をことごとく却下されたことを話すと、部長さんは冷静を取り戻したかと思うと「分かりました」といい去っていきました。
後に聞いた話ですが、その足でクライアントの責任者に出向き、頭を下げ納品方法の変更、次善の解決策を提案して了承を取り付けに走り回っていたのです。
T氏は、夜半に工房に戻ってきました。
ネクタイを外すと「私に出来ることは?」と手伝い始めました。
担当の営業は「部長が手伝うことないですよ。
そもそも…」と文句を言います。
するとT氏は資材を運びながら「いま、出来ることをする」とピシャリ。
私のその後の人生にとって大きな経験でした。
営業は責任の所在ばかりを気にして右往左往していただけなのに対して、T氏は「どうすれば解決するか」と事の本質に前向きに取り組んだということです。
クライアントと交渉した時点でほぼ解決しているのに、少しでも前進させようと現場にまで赴く。
言葉にすると簡単なことですが、これが「伸びる人」なのでしょう。
出来ない理由を並べるのは簡単です。
特にIT関係は「やらない理由」を簡単に探せる分野です。
しかし、伸びる人達はどんな逆境にあっても「できる方法」だけを考えているのです。
「結論思考」という手法が役立ちます。
お客さんだけとお付き合いしていますので、イヤな奴と出会うことが殆どありません。
イヤな奴は相手も同じように感じているからイヤさ加減が増殖していきます。
これは仕方がありません。
100人と出会って100人と友達になんかなれませんから。
但し一つだけご注意を。
相手のイヤな感じが人見知りから発せられるもののことがありますから。
そんな時はこちらから「好き波動」をだすとかわったりします。
それでは「こちらをクリック」といって、訪問者は誘導されるでしょうか。
インターネット黎明期のホームページは善意で作成された割合が多く、「こちらをクリック」と誘導する場合は、訪問者に有益な情報をもたらしていました。
ところが今はどうでしょう? 訪問者のためではなく自分の都合のサイトが氾濫しています。
街角でポケットティッシュが配られ始めたときは画期的でしたが、今は受け取る人も少なくなったように、誰も使う手段に訪問者は慣れてしまうのです。
そこで原点に着目します。
訪問者は「知りたい人」です。
だから「どんな言葉で探されたか」をベースにして、サイト内を誘導するのです。
例えば「メタボリック」でアクセスがあるページから、他のページへ移動させたいのなら、「体脂肪率チェック」「内臓脂肪」「生活習慣病」「ダイエット」「健康診断」といった訪問者が知りたいであろう情報を誘導先に用意してあげるのです。
お手伝いしている区議さんはメルマガを発行しています。
携帯電話で送信できる程度の簡単なものですが、通巻で90号発行しています。
当初はとにかく区民に情報を発信したいという思いから、発行していたものです。
現在は、この「資産」を使って、ブログ風に公開してアクセス増につなげています。
突然90本の原稿を書けといわれれば、兼業作家の私でも断るでしょう。
しかし、続けることにより難作業も達成できます。
そして「続ける」上で大切なことがもう一つあります。
「考える」ことです。
続けるだけでも大したものですが、この続いたものがどんな役に立つのか、何に繋がるのかを常に意識するということです。
実は「Web担当者フォーラム」の連載は、この「伸びる会社は知っている」がベースとなりました。
編集長と雑談をしているときに、「そういえば毎週土曜日にこんなの発行してまして」と。
発行し続けていなければ始まりませんでした。