インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2007年05月19日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→井上真央さんが告白しているように
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。忘れるという技術〜
3:実践テクニック編!〜作業効率を追求していますか(13)〜
4:プロが教えない話外伝!〜公開から半年で「分割」〜
それでは始まりです!!!
■インプレスR&D サイトにて週刊連載 5月16日掲載
「商売用SEOのコツ。上位表示でも儲からないのにはワケがある」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/05/16/1344
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ビジネスは教育。
教材を売れというのではありません。
最初に気がついたのはチラシを作っていた会社員時代。
同僚の客を引き継いだときのことです。
制作案件のあるクライアントだったことから、私が直接担当することになりました。
原稿はでない、校正は遅い、些細なミスで文句を言う。
引継は最悪と思われていました。
しかし、企画制作の責任者だった私にとって、「いつ原稿がでるか分からない」では何一つ予定が立てられません。
他の仕事の予定が組めないのです。
夕方に届けば夜、朝一なら予定の組み替えです。
手書きの殴り書き原稿がFAXで届けば、担当営業を待ってから内容の確認となります。
これでは二度手間三度手間ですし、私のプライベートもなにもあったもんじゃありません。
「今日は早く帰るね」という台詞には、いつも「運が良ければ(何もなければ)」とつけていました。
そこで毒を喰らわば皿までです。
最悪のクライアントを担当しました。
最初にやったことは「いいもの作りましょうよ」と目的を確認することです。
いいものとは売れること。
次にお客様に喜ばれること。
売れる売れないは水物ですが、お客様に喜ばれることは「狙え」ます。
だから狙っていこうと。
その為に「アイデアは私も考えます」と添え、原稿提出日から売り出しまでのスケジュールを説明しました。
するとビックリするぐらい「順調」に変わりました。
考えるというのは孤独で面倒な作業です。
だから後回しにします。
しかし、一緒に考えている人がいる。
これが励みとなるのです。
それは家庭教師のトライのCMで井上真央さんが告白しているように。
一人じゃない。
そして遅れた場合のスケジュールを考えると、一緒に考えている人がどう大変となるかを知っています。
教育。
教え育むと表します。
一緒に考える人がいて、スケジュールを教えることで優良児に成長しました。
また別件では「原稿が遅れると私の夫婦生活にどれだけ影響を与えるか」を雑談の中で「教えて」あげました。
遅れるたびに続編を面白おかしく教えてあげます。
大抵は大河ドラマになる前に約束を守るようになります。
それでもどうしても原稿をださない「問題児」は、夜討ち朝駆け昼も張り付き。
しかも笑顔で。
あなたは仕事が忙しいというが、私はあなたの原稿を受け取るのが仕事。
逃げられませんよと笑顔で教えてあげます。
ビジネスに教育を応用すると、無数の可能性の扉が自動ドアとなります。
ある朝折り込まれたチラシを見て「いい仕事しているな」と、よくみると自分が制作したクライアントのチラシでした。
私は自分の作ったものをあまり覚えていません。
これがモノヅクリにはものすごく役に立ちます。
連載している原稿も一度書いてプリントアウトして数時間放置します。
すると、見事に忘れて他人の目でチェックを入れることができます。
若年性痴呆症でないことを祈ってますが。
私が所属していたのが営業部というところがポイントです。
営業マンはサボりたがりです。できるだけ楽して儲けたいから営業職をやっているのです。コツコツや勤勉とは遠いところにいる人が大半です。もちろん、大半の逆の少数派もいますが、そういう人は暫くするとステップアップするか独立します。
予定が分からない営業は、予定という言葉が分からないか、「自分の仕事が実は暇だ」ということを知られたくないか、自分の仕事を見つめることをサボっている人です。だから手抜き。
来週の予定を立てることにより、サボリがばれてしまうことを怖れる人もいれば、自分の仕事の総量を把握せずに、目の前に積まれたものを反射神経で処理するだけで満足しているのです。
サボリ派はサボリがばれなかった満足感から、反射神経派はインディージョーンズのように次々と襲いかかる仕事を「こなし」てミッションクリアと喜びます。
しかし、作業効率という視点からはどちらも落第です。
今週ついにmixiの株価が公募価格割れをおこしました。
そこで今回は毛色を変えてIT企業の株価について。
半年前には「Web2.0の旗手」と持ち上げられていたのに、好業績を発表しても株価は反転せずに下げ続けました。もっとも150万円ぐらいの株を、公開から半年で「分割」するという手法がちょっと懐かしさと警戒感を思い出させているのかも知れません。売り出し価格155万円で、昨日の終値141万円。mixiの上場に暗躍、もとい活躍したのが「ビットバレー」の仕掛け人、ネットエイジでこちらの株価も低迷しています。
同じくブログ支援の「ドリコム」も、つい最近まで持ち上げていたのが、次の成長戦略が見えないとけちょんけちょん。
弁護するわけではありませんが、手のひら返しはメディアの飯のタネ。悪くなったら叩くのです。
とはいえ、IT関連はいまだバブルです。社会に与える影響よりも過大評価されている企業が多いのでご注意を。