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親会社の儲けの手伝いをしている|ITジャーナリスト宮脇睦によるIT時評「伸びる会社は知っている」

親会社の儲けの手伝いをしている|伸びる会社は知っている(第145号)

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■第145号親会社の儲けの手伝いをしている

インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。

2007年08月04日発行号
目次♪

1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→親会社の儲けの手伝いをしている
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。夏は暑いもの〜
3:実践テクニック編!〜作業効率を追求していますか(24)〜
4:プロが教えない話外伝!〜書籍を売る古典〜

それでは始まりです!!!

1:新着情報

■インプレスR&D サイトにて週刊連載 8月4日掲載
「金持ちは優遇するもの。学校では絶対に教えてくれない商売現場の真実」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/08/01/1705

2:伸びる会社は知っている!〜親会社の儲けの手伝いをしている〜

 会社には色んな「役割」の人がいて成り立っていますが、絶対数はいるはずなのに誤解されている職種が「営業」ではないでしょうか。
 義弟が営業職に廻されそうになったときに「上手くしゃべれない」と溜息をついていました。
 
 口八丁手八丁の営業マンもいます。
 しかし、口べたなトップセールスマンも多くいます。
 また、人見知りする営業もいますし、コツコツと積み上げるのが得意な人もいます。
 近々取り上げられればと考えているのですが、営業にはステレオタイプの参考例はないということです。
 だから「自分なり」で良く、但し、営業時間を確保してくださいなというのが先週までの話しです。
 
 今週は「自分の会社の仕事を優先させる」です。
 両者は根本では通じています。
 
 製造業の場合、製品を作ることが仕事だというのは正解の一部でしかありません。
 冒頭で触れたように会社はいろんな役割の人が参加することで成り立ち、製造業でも総務や経理、物流、そして営業があります。
 製造業の中には完全な下請けとして営業活動をしない会社もありますが「伸びる」かというと微妙です。
 下請け専門だったとしても、親会社、元請け企業に対して利益交渉をする営業は必要だということです。
 
 そしてこれが「自分の会社の仕事」です。
 製品を作ることも会社の仕事ではありますが、作ったものを売ることは時に作る以上に大切な「会社の仕事」なのです。
 
 例えばネジを作っている下請け会社だとします。
 ネジを作って納めることで報酬を得ます。
 この注文が永遠に続くのであれば、問題ありませんがライバル社が攻勢をかけてくるかも知れませんし、親会社が経営不振で倒産するかも知れません。
 また、技術革新で「ネジのいらない製法」が普及したとしたら。
 
 親会社からより多く、より高い単価の注文をとるのも自分の会社の仕事だということを忘れてはなりません。
 ネジ職人なら親会社以外でも「欲しい」と思わせる技術を磨くのも会社の仕事です。
 
 会社の仕事を一言でいうなら「価値観を上げる」ことです。
 単価を上げさせるのも腕を磨くのも同じです。
 
 また、下請けにだしているということは、買い上げたネジに買った以上の価格をつけて転売しているということになります。
 つまり、親会社の儲けの手伝いをしていることでもあるのです。
 
 この儲けから正当な分け前を望むこともまた「会社の仕事」です。
 優先させてますか?

<つづく>
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3:閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。夏は暑いもの〜〜

 赤道直下の国と違い我が国には四季があり冬は寒く夏は暑いものです。
 エアコンが行き渡りまぁ快適に過ごせるようになりましたが、それでは涼しい夏はというと景気が悪くなります。

 消費が落ち込むのです。

 おかしくないですか? 快適な方がものが売れないのです。
 人間は即物的な快適を求める一方、体内のリズムは夏は暑いものだと刻んでいるのです。
 暑い夏だから冷たいビールも旨いのです。

<つづく>
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3:実践テクニック編!〜作業効率を追求していますか(24)〜

 会議編もいよいよ佳境です。
 
 レジメを事前に配ることのメリットは「脱カニ宣言」よりも、問題を共有できることでした。
 
 会議は人によって温度差があり、自分は考えていますと「反対の賛成」とアピールの場にする人もいれば、面倒は嫌だと貝になる人もおり、「会社発展のため」とはなかなかなりません。
 
 ところが事前に「資料」として配ることにより、その問題に接する時間が単純に増え、また会議室ではない場所で、質問したり議論がおきたりと、部内全体で共有できたのです。
 
 やり方にもよるのでしょうが、会議室は議長や上司が目を光らせているので、問題に接しているというよりは、社内の力関係が持ち込まれてしまいます。
 仮に画期的な解決策を新米スタッフが持っていたとしても、それが上司の決めた制度を覆すものだったりすると主張すら認められなかったりします。
 
 会議は会議室以外の方が活発におこなわれます。

<つづく>
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4:もっと実践編!〜書籍を売る古典〜

 温故知新が嫌いでした。
 古くて新しい方法なんて年寄りの騙しの手口で、感性の鋭い若者を籠絡するための詭弁だと。
 
 ネットを主戦場にしていると温故知新をしみじみと感じます。
 
 先日、とある情報起業家系のITコンサルタントが処女作を発表されました。
 日頃メルマガで語っている成功物語からして、処女作というのが意外でしたが、自分編集のメルマガではどんな何様にだってなれるものです。
 
 さて、この方のメルマガは月1回程度の発行だったのが、発売日が近づくに連れて毎日発行され、さらには2冊買ったら1万円相当のプレゼントに3冊なら3万円相当のセミナー招待などなど大盤振る舞いです。
 全ては「アマゾン1位」を瞬間的にでもとるためにです。
 本当に1万円や3万円の価値があるなら赤字なのですが、ただで配れる程度の価値だと・・・いうことでしょうか。
 
 この方法は書籍を売る古典です。
 サクラを仕込んで日本橋の丸善でまとめ買いをさせて「ランクイン」という。

<つづく>
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