インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2008年1月26日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→本人が同意すれば流し放題
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。人間って凄い〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(16)〜
4:プロが教えない話外伝!〜共通しているのが「本気」〜
それでは始まりです!!!
■Web担心得心得其の五十六
「埋蔵金を掘り起こせ!“採用SEO”と伝統の小技」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/01/23/2538
2007年下半期アクセス数ナンバーワン連載!
■ミック連載
◎【第5回】戦術的コンテンツでジョブチェンジ
http://www.mic-japan.co.jp/home/BLOG/archives/2008/01/post_312.html
独立・・・今は「起業」という人が多く、厳密には両者は違うのですが、非常に曖昧に使われています。
ここでは自分で商売を始めるという意味で「起業」としますが、この相談を受けて私が最初に訪ねるのはいつも同じ「お客さんは?」です。
仕入先や発注先を確保し、事務所や店舗を構えて始めた商売も客がいなければ何も始まりません。
店を構えるのは準備でしかなく、商売の始まりは客が暖簾をくぐった瞬間からです。
ところがこの客を確保することに思いが及んでいない人が少なくありません。
とりあえず開業すれば客が来るだろうという目論見です。
そして客の確保を考えなくても、そこそこ成功する人がいるところを見ると「ビジネスは簡単」という勇気を与えてくれますが、私には宝くじのように見えて仕方がありません。
義父の八百屋は繁盛していますが、仮に私ならと考えるとぞっとします。
朝、シャッターを開けて客が来なければという不安からです。
独立当初、幸いにお客様に恵まれ無事に船出することができましたが、客を集めるという意識は希薄でした。ご贔屓さんがいることをいいことに、仕事の質を高めると称して新しい客探しを疎かにしていました。
これは営業を教わった先輩の言葉ですが「客は必ず減る」のです。
そして失敗しました。
この失敗が今を創りだしました。
お客さんは大切です。
「コムスン」「NOVA」や、フィットネスジムの「ピープル」が買収されたり事業譲渡するケースも、顧客名簿が企業経営にとって資産価値を生むからです。
大企業になればなるほど「名簿(=客)」の価値をしっており、永年中小に甘んじている企業ほど「客」を疎かにします。
無碍に扱うのではなく活かしていないのです。
その最たる例が「不動産屋さん」です。
彼らは利用価値の高い個人情報を把握することができます。
氏名、住所、電話番号、家族構成、勤務先、そして家賃と職業から推測できる年収と、DM業者なら喉から手がでるほど旨味のある情報を持っています。
個人情報をDM業者に転売することはモラルとしてやってはいけませんが、自社の客である入居者に「ご案内」をだすとしたらどうでしょうか? 自社管理物件に入居したラーメン屋の優待券付き開店案内や、七五三のお子さんがいる家庭に、近隣神社の七五三詣での案内を流したりといった感じです。
客が喜ぶ情報を流すということです。
個人情報保護をもちだして無理だという反論もあるでしょうが、法の施行以前ならやりたい放題だったのにやりませんでした。
今も、「本人が同意」すれば流し放題なんですが。
客がいるのに何もしていないのが現状です。
新しいことに取り組まなくても「食べていける」のでしょうが、非常にもったいない話しです。
先日、仕事中に愚妹(弊社スタッフ)にグーグルアースの使い方を説明している際に、
「ところで太陽系って何?」
と問われました。
何って何という感じでしたが図に書いて説明すると「なんでわかるの」というので、古代ローマ以前から星の運行を把握していたエピソードを話しするとこの言葉が。
人はコンピュータなどができる前から凄かったし、色々考えて積み重ねてきたものがあるのだよ。妹よ。
マジシャンはいいました。簡単なものほど難しそうに、難しいものこそ簡単に演じると。小学生の時に聞いた話でしたが、含蓄のある言葉で、私の人生に数多く登場します。そして今回も。
コンテンツにも通じます。難解な知識はさらっと簡単な言葉の組み合わせで説明します。簡単なことは雑学を織り交ぜてちょっと気取って表現します。
ネタばらしをするとこうです。
難解な知識は粗忽者どころか、多くの素人には理解できないもの。だから、簡単な言葉で「わかった気」にさせるのです。一方の簡単なことは、一言で済ませるのではなく、トリビアを織り交ぜて知的好奇心や虚栄心を満たしてあげるのです。
商売用コンテンツの文章は「客」が読むもので、説教を垂れるものでもなければ、泣かせるために書くものでもありません。読んだ客がそれなりに喜んで貰えれば良いのです。
但し、書き手の知ったかぶりでは困ってしまいますが。
販売促進をお手伝いしていた私がホームページ専業に切り替えたのにはいつか理由がありますが、「自分コンサルティング」によってもっとも適切な戦術だと判断したことによります。
理由は字数の関係で割愛しますが、ホームページありきではなく、「クライアントの繁栄」を軸にして検討した結果です。
そして実戦を経てこのコンサルティングは間違っていなかったと胸を張っています。
答えのひとつが「商売用ホームページ」。
成功するホームページのすべてに共通しているのが「本気」だということです。
自分で創っている人はモチロン、丸投げならば丸投げで「全幅の信頼」を寄せて業者に任せていますし、口を出す人は発言に責任をもっています。
一方はというとすべて中途半端です。
素人という甘えをクチし、業者とはお友達になり、その上で「友情特別価格」をねだろうとしたり、思いついたときだけ口を挟んで現場を混乱させます。
・・・ホームページでなくても上手くいかない話しです。