インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2008年4月25日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→人脈のもつ客と人脈
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。忘れた頃にやってくる〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(22)〜
4:プロが教えない話外伝!〜「検索」をやたら口にする人〜
それでは始まりです!!!
インプレスR&D ウェブ担当者フォーラム<最新号>
■心得其の六十九
「商売用におけるチープ革命の意義。
リピーター対策が叫ばれる本質はここにある」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/04/23/3030
■ムトウマーケティングシステム(旧社名ミック)にて連載開始!
【第1回】リピーターを逃がす営業、捕まえる仕掛け
http://www.mutow-ms.jp/blog/2008/04/post-339.html
ホームページとはメディアです。
何を今更というツッコミが聞こえてくるようですが、通信媒体や伝達手段の一つということではなく「広報機関」という意味です。4/23日公開分の「心得」に詳しいのですが、この意識があるのとないのでは使い方に大きな違いがでるので宜しければご覧ください。
そして今回はこちらも、今更的な「ネットワーク」について。
先日、とある新聞社系出版社の編集者とお会いした時の話しです。
拙著をお読みいただき声をかけていただいたというので、「出版社に知り合いがいなかったんですよ」と話すと「珍しいですね」と驚きます。
出版業界は知人や友人、元同僚に同級生というネットワーク(人脈)で仕事が広がることが実に多く「出版前から知り合い」というほうが多いのです。
もちろん、出版に足るものがなければ本はでませんが、知り合いがいると出版されやすいのも事実です。
良い悪いではなく、人を介しているほうがハズレが少なく、大ハズレはひかないという利点があります。
街角レベルでも商売を始めるとネットワークがあちらこちらにあることを知ります。
法人会や商工会、町内会もそうですし、政治団体の地方支部に異業種交流会、青年会議所もネットワークといえるでしょう。
さて、質問です。
ネットワークを使いこなしていますか? 同級生に壺を売ったり、町内会の会合で印鑑を売れということではありません。
人脈というネットワークを適切に使い、定期的なメンテナンスをしているかということです。
商売で培ったネットワークは定期的に「ビジネス」という油を挿さなければ錆びてしまいます。
友情がベースのネットワークとの大きな違いです。商売の中で友情が芽生えたなら、本末がどちらかハッキリさせておかなければ転倒します。
ところが商売人の集まりでも「有志のあつまり」となると厄介で、潔癖に「ビジネス」から遠ざけようとし始めます。
それが「商売を考える会」であってもです。
伸びる会社……「会」と、仲良し倶楽部の大きな違いとなります。
ネットワーク内での「互いの協力」はその利用法の一部に過ぎません。
ネットワークとは連なる人脈のもつ「客」と「人脈」を使えるところが最大の旨味であり活用法です。
必要とあらば「金」という触媒を使うこともできます。
すると「利用している」という非難の声が上がるのですが、利用して何が悪いのでしょうか。
搾取するわけではありません。
利用される側の客や人脈が喜べば、紹介した人は双方から感謝され、得られる賞賛や尊敬は商売の財産で「ギブ&テイク」となるのです。
また、一方的に搾取しようとするものは淘汰されるのでご安心を。
悪い噂は「ネットワーク」の中を光より早く駆けめぐりますから。
出版を夢見て著述活動を続けていたのですが持ち込みをすることもなく本当に夢だけ見ていました。
電子書籍という形態を知り、紙の出版を忘れかけていた頃、出版社から声がかかりました。
二冊目を上梓し書評では取り上げられるものの、芳しい話しはなく本業に力を入れていると連載のお誘いが。
今年も新しい電子書籍をGW明けにでもと準備をしていたらお声が。
まだ企画の段階ですが。
「て、いうか」。
といって反対の意見を言わないことも当たり前となりつつありますが、「例えば」という切り出しの答えが例えられていない人も少なくありません。
商売用の文章で説明をするときには「例えば」を適切に使う必要があります。
それは客は素人で私達はプロだからです。
商品、サービス、利用法。
それが客に馴染み深いものなら問題ありませんが、知らないものは知って貰う工夫をしなければなりません。
それが「例えば」です。
多少の語弊があっても近いものに置き換えます。
原子モデルを説明するのに太陽のまわりを、地球を含めた惑星が廻るようなものと例えても結構です。
厳密には間違いですが原子モデルがその後の人生ででてくることなど殆どありません。
何かを中心としてそのまわりをグルグル廻っているイメージが「なんとなく」伝わる「例え」でよいのです。
愚直に「説明」を繰り返してもなかなか伝わりません。
ネットで検索すれば。
私が気をつけている言葉です。
世の中の大半の人はそうそう検索はしません。
冷静に考えてみてください。
できるのはパソコンを前にしているホワイトカラーか、携帯をチャカチャカと年がら年中操作できる環境にある人です。
製造業もサービス業も、トラックドライバーはやったら切符を切られます。
「検索」を誰もができるという前提で話を進めるのは、ネット言論界、ネット世論の悪弊です。
一時期、広告代理店もテレビ局も踊らされた「続きは○○で検索」は、四六時中インターネットに接している人にのみ有効な誘導方法です。
テレビを見ながら、新聞・雑誌を読みながらインターネットをしている人がどれだけいるというのでしょうか。
ホームページ制作業者の方と打ち合わせをする機会があれば覚えておいてください。
「検索」をやたら口にする人は、一般社会と異なった常識で語ることがありますので。