インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2008年10月31日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→螺旋理論で恋愛も学びも
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。結果を追うな〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(35)〜
4:プロが教えない話外伝!〜推薦の言葉はセールストーク〜
それでは始まりです!!!
インプレスビジネスメディア ウェブ担当者フォーラム<最新号>
■心得其の九十五
「価格と客層の関係。高いものを選ぶ富裕層の考え方」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/10/29/4224
■【第14回】IT戦略という虚構。最後のメッセージは『騙されるな』
http://blog.mutow-ms.jp/ec/howto/post-378.html
上向きか下向きかの違いはあっても、会社も人生もグルグルとまわる「螺旋」ではないかと考え、これを「螺旋理論」と名付けております。
もしかしたら高名な学者先生が命名されておられるかも知れませんが、私のそれは経験則からイメージしたもので、メディア論としては拙著にイラスト(あれは私がイラストレーターというソフトで作りました)でも紹介しています。
下世話な例えを用意するなら「あの子、また悪い男に引っ掛かって」も同じです。
上昇志向の強い女性は付き合う男性をレベルアップさせていきますが、離婚再婚を繰り返す女性の多くは男性のレベルを下げていきます。もちろん、死別などのよんどころのない事情は除いた場合ですが。
恋愛は出会い→恋に落ち→盛り上がり→別れという流れで、また出会いに戻る円環です。
上昇志向の強い女性を揶揄して「男を喰う」などといいますが、彼女たちの多くは、選び選ばれるための努力を惜しまず自分を磨きます。エステや髪型だけではなく、読書し教養を高め、積極的に人に出会い人脈を広げていきます。
一方はというと手近なところでパートナーを見つけます。
エステや美容室に行ったとしても、学びを厭いファッション誌を読書するのがせいぜいです。また、日本人男性は若い女性を好む傾向があり、肌の経年劣化と共に選択肢は少なくなるのもレベル低下に拍車をかけます。さらに若い女性の教養のなさは笑いで流しても、その逆を想像したらどうでしょうか。
出会いから別れまでのプロセスが同じでも、ベクトルの向きにより結果は大きく変化していくのです。
これを図式化し「螺旋理論」と名付けました。
恋愛だけではなく「学び」もまた螺旋理論が当てはまります。
疑問→探索→発見→習得です。
この場合の「学び」とは学校のテストではなく、人生においてだったり仕事上でのことです。私が新事業を立ち上げたのは勤務先の主業務が「取次」で、これに「疑問」をもったからです。
完全な取次でその後のサービスはライバル企業と差がないとなれば「価格競争」か「取り入る」のどちらかしか仕事を取る方法はありません。しかし、母の仕事を手伝っていた頃「下請け虐め」をリアルに経験し「価格競争」の末路を知っています。
性格上「ごますり」は苦手です。
そこで「本当に取次しか金を稼ぐ方法はないのか」という「疑問」に出会ったのです。ここから私の向かったベクトルについては、次号以降に譲りますが反対ならばこうなっていたことでしょう。
疑問を持っても「探索」するのは「いいわけ」や「仕事以外の楽しみ」。
「プレイステーション」を発見し、「裏技」を習得といった具合にです。
あえて上下で表現すればその両方の体験から螺旋構造が浮かび、後に「螺旋理論」と呼びはじめたのです。
両方の体験とはまぁ主に恋愛だったりするのですが。
努力が死ぬほど嫌いでした。
あの「頑張っている」とアピールする感じが美しくないからです。
でも現実には努力しなければ成功の果実は掴めず仕方がないので努力します。
そして分かったことがひとつ。
努力をしたら結果を追わないこと。結果は必ずついてきます。だめなら努力不足か方法が間違っていただけのこと。
結果のために努力があるので禅問答のようですが・・・追う暇がないほどの努力をと。
事実は簡略化した方が通じます。
それが時に「嘘」のようであっても仕方がありません。
これは著者になってから知りました。
「御著書拝読しました。感動しました」といって話しをしてみると全ては伝わっていません。特に事実関係を時系列を踏まえて伝えようと丹念に綴ったとしても良くて1割ぐらいのものです。
読者の立場で考えれば著者の自己満足に過ぎません。
経験を伴わない情報を受けた場合、断片を組み合わせる作業を読者に委ねます。
そこはジグソーパズルではなく積み木のように何通りも組み合わせがある世界で、導きだされる答えはひとつではないのです。
全部を伝えようと言う目論見に無理があるのです。
一方、伝わるのは「要約」とも思えるほどのシンプルに簡略化したものです。
そしてこれも「文章力」を構成します。
あえて「嘘」と表現したのは、それぐらいの簡略化は意識して訓練するしかなく、お洒落に上品に勝間和代さん風にアジるなら「フレームワーク」が大切といったところでしょうか。
SEOで大切なことは? 答えは最後に。
再来週公開のウェブ担当者フォーラムの記事としてまとめましたが、先日、我が町足立区で行われたSEOセミナーに足を運ぶと「有料リンクを買いなさい」というとんでもない内容に驚きました。
グーグルが「スパム」として取り締まりに注力しているものをそのリスクに触れずに推奨しているのですから。しかし、客入りは上々で皆真剣です。
最後の質問コーナーで「指摘」することも可能ですが、それは安っぽい正義感と自己満足に過ぎず、商売は自己責任です。
誰かが教えてくれることが全てだと盲信することはリスクです。
「楽天市場に出店すれば」「オーバーチュアなら」「この情報商材を買えば」。
皆同じです。
商売としてそれぞれ薦めており、推薦の言葉はセールストークなのです。
SEOで大切なことは「客の欲しい」を用意してあげること。
金で解決するのであれば、その戦場では中小零細は永遠に勝てません。
でもIT系の勝者をみれば違うとわかります。