インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2009年1月16日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→傷を舐めあう「敗者連合」
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。格差こそチャンス〜
3:実践テクニック編!〜文章力という宝(40)〜
4:プロが教えない話外伝!〜言葉を用意できる能力〜
それでは始まりです!!!
■「こだわらない、でも流されない」1月29日発売
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4569705499
期待の一冊です。ざっとした内容しか伺っていないのですが、
数々のベストセラーを世に送り出した早島正雄さんの著書や講演の
なかから「珠玉」の言葉を集め、いつもお世話になっている
早島妙瑞先生が監修されております。
「友人より知人を作れ」
見本誌は今日の夕方見せていただけることになっているので、
現時点でこの言葉が掲載されるかは分かりませんが、これは私の
モットーとするところと重なり「スコン」と腑に落ちたものです。
そして「ネット」での定石の一つでもあります。
いざというときにどれだけ知人がいるからが「パワー」となり
助けてくれ、舞台裏を語ればIT業界人がブログで語る「友人」と
は「知人」レベルが多いのですが理には適っています。
■こちらに章見本が掲載されていました
http://www.nihondokan.co.jp/spcont/newbook.html
なんか毎日がしっくりきていない人は要チェックです!
■「こだわらない、でも流されない」1月29日発売
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答えは周辺にあり疑問を持って接することで答えが見えてきます。
疑問は絶えることなく湧き出てきて、それへの対応はいつも同じ様な過程を経てまるで螺旋階段のよう。
そして階段である以上、上向きもあれば下方向にも伸びています。
181号からなんとなくシリーズ化してきた螺旋理論をまとめるとこうなります。
仕事にも上達と下達があるのです。
不景気になると「新規事業」へとチャレンジしたがる会社が多いのですが、上手くいったという話しをあまり耳にしません。
失敗する理由は幾つかあります。
まず、最も多いのが「失敗を認めない」ことです。
失敗は「このやり方はだめ」と教えてくれているのと同義なのですが認めないので教訓にならず繰り返します。
そしてこれに平行して、新規事業をダメにする存在のことはあまり知られていません。
新年一回目は少し辛辣です。
新規事業が上手くいかない理由を直球で語れば「環境が悪い」に尽きます。
部下や上司、取引先に友人達のことです。
何かをはじめようとする際に誰かに相談をします。
相談は悪いことではありませんが、相手を選ばなければ適切な答えが得られるわけがありません。
農業のはじめかたを漁師に問い、通信販売の疑問を牧師に尋ねた場面を想像してみてください。
ところがこれに近い風景はリアルの世界でごろごろ転がっているのです。
独立準備を会社員の友人に相談し、税金の計算しかしたことがない税理士に商売の肝を訊ねるのも同じです。
言葉を選ばずにいうなら、童貞にナンパのやり方を教わるよう人が多いのです。
相談相手が部下や上司といった「身内」でも同じです。
もちろん、知恵を出して難局を乗り切ろう、新局面につなげようというポジティブな集団は除きます。
すると答えが「現状維持」に収斂します。
これは経験則からほぼ100%。
だって人は・・・というか生物は本能的に変化を嫌うからです。
新年ですので元気のでる話で結びます。
ではどうするか? 環境を変えるのです。
友人を所属する組織や団体を読む本を、通勤の道順を変えるだけで成功確率は格段に上昇します。
新規事業とは某かの問題があるから取り組むもので、友人との交流や仕入れる情報などが現状を作りだしていると気づけば、その見直しが最初の一歩となるのです。
毎週遊んでいるなら、隔週にし別の知人と酒を飲んだり、普段いかないスポットに足を運んだり、本屋の未踏領域の書棚を眺めます。
女房を質に入れても助けてくれる友人と距離を置く必要はありません。
商売上の友人はそこまではしてくれず、傷を舐めあう「敗者連合」に友情とルビをふっているからです。
この取捨選択のヒントは次号、掘り下げる予定です。
螺旋のベクトルをどちらにするかもまた「環境」が支配します。
今年もよろしくお願いします。
格差社会を政治のツールにしたのはあの赤い党ですが、格差があるから人は成長しビジネスは発展します。
1月26日から「通販支援ブログ」ではじめる連載に詳しく書きましたが「世襲」している経営者はそれだけ有利な地位にいます。
私のような創業社長との格差は歴然です。
しかし、不利な立場からはい上がるから身につく能力もあり、格差とはすなわち個性を形成するトレーニングメニューなのです。
ビジネス書や自己啓発書はセールス文章の教材です。
これに気がついたのは拙著をだしてから。
ようやく「楽天市場がなくなる日」の初刷りがほぼ完売となり、出版社に数冊と弊社に20冊あるだけとなりましたが、当時は想定していた伸びがなく担当のぼやきが耳にいたい日々を過ごしていました。
書名はあげませんが、売れている本を嫉妬と共に開きました。
本好きの私はときに本の中にトリップします。
自著の校正時も同じです。
そして売れている本で「体感」したのは、すべり台の爽快感や底なし沼にはまっていく「方向性」です。
拙著はジャングルジム。
上下左右と多方向に進んでいき、どちらかといえば知的好奇心を楽しめる読者向けです。
文章に良い悪いはなく、読者が好きか嫌いかしかないといいます。
しかし、多くの読者を「好きかも」と思わせるテクニックはあります。
それが「簡略化」と「嘘」です。
悪意なくとった自己啓発書に新聞や雑誌も含めて「メディアは見るな」とあります。そのメディアで彼女を年中見ます。
時折、「ホームページ屋さん巡り」をします。ネットの中で。
そして首をひねります。
誰を相手に商売をしているのだろうと。
SEOはかなり浸透してきましたのでギリギリセーフとしても、CMSやLPO(PLOではありません、念のため)といった文言を誇らしげに飾ります。
どちらかといえば「SCMを実現するWeb」のほうが客を呼ぶと呟きつつ店を後にします。
専門用語を陳列している傲慢に気がつかないのなら仕方がありませんので教えません。まぁ余計なお世話ですしね。
業者選びのひとつのポイントはここにあります。
ホームページを見て自分の分かる言葉で書かれているか。
分かりやすくいえば、客の立場になって言葉を用意できる能力をもっているということで、自社のホームページを発注した際も期待できるのではないかとなります。
有り体に言えば、専門用語をならべる業者ひとりよがりの可能性があり避けた方がよいということです。八百屋が有機農法の原理や技術を説明しないように。