インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2009年2月27日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→本当のように語られる嘘
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。あえて遠回り〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(2)〜
4:プロが教えない話外伝!〜もてない人と売れない人〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」- 第4話:残業はもうやめた
原作:宮脇 睦、作画:牧岡ちかひで
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/27/5031
■心得其の110
「小さな約束プログラム。仲間教育で創る信頼」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/25/5002
■エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち -(マイコミジャーナル)
「未知を排除する不治の病」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/003/index.html
■誰も語らない現場の経営論!
【第2回】本当に「ツカエル」制作業者の選び方
http://blog.mutow-ms.jp/ec/keiei/post-408.html
景気が悪い。
なんだかちょっとした流行語のようですが、思えば私が社会人デビューした20年前からいわれ続けている気がします。
20年前はまだ本家日本バブルのピーク時でしたが、中小企業に吹く風は厳しく、間もなく恩恵を受けるだろうという期待も虚しくはじけたシャボン玉でした。
私はバブルを経験しています。
毎年給料が上がり、新入社員の初任給が既存社員よりも高くなり、慌てて「臨時昇給」されたこともあります。
しかし、冷静に見れば景気がよいというより「インフレ」だったに過ぎません。
給料が上がっても連動して物価が上がるので生活水準は特別良くなることはありませんでした。
それよりその後のデフレトレンドの方が物価が安く生活環境は向上したと感じます。
100円ショップ、ユニクロ、280円の牛丼に100円マック。
BSEがおこる前は牛肉100g100円は珍しくなく、牛肉というだけで頬がゆるむ世代にとっては幸せな時を過ごしたものです。
この間も一貫してマスメディアと識者は「景気が悪い」と言い続けました。
本当のように語られる嘘は少なくありません。
「景気が悪い」としかいわないのは彼らの商売上の都合です。
占い師に置き換えると「都合」が透けて見えます。
「あなたの未来には一点の曇りがない。大丈夫安心して」
とご託宣を受けこの占い師のリピーターとなるでしょうか。
「あなたの未来に小さな影が見える。注意して」
これならどうでしょうか? 些細なトラブルも「影」に見えれば占い師のドアをノックすることでしょう。
人が不安になると情報を欲するのは生物として当然の防衛反応です。
外敵の恐怖からわずかな「物音」という情報に敏感になるようにです。
メディアも識者も「情報」が商売道具です。
視聴率=お金を稼ぐのなら悲観論です。
一例を挙げれば円安が97円に進み識者はいいます。
「これは悪い円安」
景気対策の弱さと日本企業への収益不安、迷走する政局に対する「失望売り」だといいますが、ついこの間までの円高局面ではこういわれていました。
「悪い円高」
世界同時不況の中「消去法的円買い」によるので日本円の実力ではないと腐します。
さらに続けます。
昨秋にドルが100円を割ったときに「企業の想定レートは110円台」としてそこからの収益悪化を懸念していたのです。
悪い円安であっても「結果オーライ」と考えるのが普通の商売の感覚ですが彼らは何がおきても「悪い」というのは先ほどの商売上の必要性から。
昨夏には対ユーロで160円を超えたときに「日本安」を喧伝し、資材も食料も諸外国に買い負けると危機を煽っていました。今ユーロは125円前後。
常識に「嘘」は多いのです。
そのひとつが「新規事業」。
これも大嘘がまかり通っています。
メディアの喧伝に加えてコンサルのタワゴトも嘘を加速させます。
気が変わらなければ次回は「新規事業」について。
立ち止まるのが嫌いです。
気取っているわけではなく自動車を運転していても散歩でも信号待ちが嫌いです。
強制的に自分の行動を抑制されているといえば大袈裟で、社会のルールとして遵守しますが歓迎はしていません。
そこで遠回りをします、あえて。
信号のない道を選び、散歩中目の前の信号が赤になればルートを変更します。
すると意外な発見をすることも。
落ち着きがないだけかもしれませんが。
最近「読書術」的な特集が雑誌で組まれ各種書籍が出版されています。
書籍は著者の経験や研究結果・思想、つまりは「人生」が詰め込まれており、それが数千円レベルで入手できると考えれば安いものです・・・と、ありこれはその通りである反面、出版業界の「企画」です。
論旨の殆どが「速読」と「多読」で「本は買え」で結びます。
自己投資だから図書館など使わずに読んだ本はブックオフやアマゾンマーケットプレイスにでも売っぱらい、仮に「読み返す」ならまた本屋で買えばいいと。
そして中身が分からなくてもページをめくり目で追い「1行」だけでも目に留まれば収穫があったとポジティブに考える。
出版社が喜ぶ話しばかりです。
情報収集術は人それぞれ。
速読を薦める人がじっくりページをめくっていたり、集中力を要する読書術を推奨しながらトイレで読んでもいいという矛盾には首をひねりますが、私は「熟読」または「精読」をオススメしています。
著者の「人生」をパラパラめくるという無礼は私にはできませんので。
商売と恋愛って似ているなぁと年々確信を深めます。
俗に「ナンパ師」と呼ばれる人達に極意を訊ねると「数」と答えます。
ダメならすぐに撤収して脈がありそうな時は多少強引でもプッシュする。
これは飛び込み営業に通じます。
飛び込み営業も数を廻れば比例した契約が取れます。
契約後もフォローをしっかりとする人もいれば、売っただけの営業マンもいてこれも恋愛と重なります。
「もてない人」と「売れない人」も同じ。
「相手の話を聞かない人」がもてるのは難しいでしょう。
誰だって自分の存在を認めて欲しく、話を聞くというのはその基本だからです。
ところがホームページ屋さんに多く見られます。
酷い例ではブログのコメント欄の見出しを「Comment」とします。
顧客ターゲットが「業界人」や「高学歴」ならばこれでも話は通じますが、低学歴の商売人は横文字に躊躇します。
平易な言葉で述べれば「お高くとまりやがって」。
会話以前の段階で断られていることに、もてない人は気づきません。