インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2009年5月15日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→同じ対応をして会社は存続できるか
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。答えはでている〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(7)〜
4:プロが教えない話外伝!〜ネットのブレイクと「起業ブーム」〜
それでは始まりです!!!
■心得其の119
「採用コンテンツは営業ツールにもなる。不況だからこそ採用ページの充実を」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/05/13/5464
■エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち -
ファミスタメジャーリーガーのための勉強会0.2(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/013/index.html
■誰も語らない現場の経営論!(通販支援ブログ)
【第4回】実戦で実践するためには・・・社員の自発的な行動を期待しない
http://blog.mutow-ms.jp/ec/keiei/post-425.html
■◆マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」-
第6話:専門用語という符丁
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/04/27/5433
スマップの草なぎ剛さんの復帰がきまりメディアが大騒ぎします。
早過ぎるという批判も上がってきていますが、ならば逮捕時の報道を騒ぎすぎという意見との整合性がとれません。
微罪で逮捕し家宅捜査までしたことに警察の批判もありましたが、私は遅すぎる復帰に思います。
だって「飲酒全裸」ですよ。
視聴者の記憶が生々しいときに番組の中で馬鹿なコメントや笑いをとるコントをしなければならない彼のポジションからすれば、本人にとって一番恥ずかしい、つまり罰としてもっとも重いのが早期復帰だからです。
これが半年や一年経ってからならば世論はこうなります。
重すぎるよね。
よく耐えたね。
ちゃんと反省するやっぱり「イイヒト」と。
だから事務所も含めて勇気があるなぁと。
謝罪編として草なぎさんの釈放直後の記者会見についても触れておきますが、これはこうとしかいいようがありません。
「酔っぱらったときにしでかしたことはゴメンナサイ以外に言葉はない」と。
家に帰るまでが飲み会ですと添えて。
彼の記者会見で目を惹いたのはスマップに戻りたいかという記者の質問に素直に希望を述べたところです。
最近の日本の風潮として「水に落ちた犬を叩く」ものがあり、他のタレントが同じ発言をすれば「反省が足りない」と集中砲火を浴びることでしょうが、私たち商売人にとって参考になる「謝罪」でした。
それはミスは誰でもおこすものであり、謝罪とは辞世の句ではなく、その後に続く人生へのケジメ、つまりはスタートラインだからです。
謝罪のときでも今後の希望や意気込み、決意があれば述べていいのです。
逆に彼が「考えていない」と発言していたらこの「早すぎる復帰」に謝罪会見で嘘を述べていたと批判されたでしょう。
商売上のトラブルの際はこの言葉を思い出し心のなかで暗唱します。
「そんな業者を選んだ発注者側にも責任があるのが取引」。
声に出せば怒りの炎に油を注ぎますのでくれぐれも声は出さないように。
アウトローな方々との取引でもない限り、商売上のトラブルは銭金の問題で命までは取られません。
さらには返済できない負債なら倒産するという手段もあります。
商売は自己責任が原則で、取引には応分の責任があります。
倒産により迷惑をかけたとしても命がなくなるよりはマシです。
開き直っていいという話しではありません。
大袈裟な表現をすればトラブル後の「人生」まで考えた上で謝罪をするということです。
無理難題を要求されたときはこう考えます。
「今後も同じ対応をして会社は存続できるか」。
ノーなら断り今できる最大限の最善を提示するのです。
素直な謝罪の味をしめた私が次に当たった壁がこの無理難題でした。
そして、謝罪がスタートラインだと気がついたことについては次回。
原稿を書くにあたり昔の資料を引っぱり出しているとあるメモ書きを発見。
会社員時代のものですが、そこには目標や方法論が書かれており最近悩んでいたことへの答えが書いてありました。
私が特別優秀で神懸かり的な予言者だという自慢ではありません。
強引に自慢するなら軸がぶれていないことで、迷いとは自分への疑いから生まれていたということです。
そう、道を選んだときがすでに答えなのです。
新聞を「本気」で読み始めた当初は朝日、毎日、読売、産経、東京、日経新聞と六紙とっていました。独立し外界と接する時間が減った分を少しでも補う狙いです。
そして驚いたのが各紙の主張の違いです。
朝日と読売新聞では巨人軍の取り扱いが異なることは知っていましたが、政治や外交、国防に関して全く違う国で発行されている新聞のようなのです。
自分の考えや好みと違う情報はヤスリのような存在です。
それまで漠然と抱えていた不安を削りだし、ぼんやりと考えていた主張を磨いてくれます。
そして思想信条はビジネスに連動します。
金で買えないものはないと信じる人と、心は非売品と考えるものとでは金儲けのベクトルが異なります。
さらに情報も思想信条により輝きと味わいが変わります。
自分の思想信条を確固たるものにする「ツール」として新聞は安価で便利です。
2002年日韓ワールドカップ開催中の「ヒデ引退」という誤報を反省しない態度と姿勢は私の信条に背くので朝日新聞はやめましたが。
日米のネット業界が大きく異なる点は「金儲け」です。
米国のそれはネット通販大手のアマゾンやグーグルなどネットから直接集金する仕組みを構築しましたが、日本のそれは間接的です。
例えば楽天市場はネットで稼いでいるように見えて、その構造は微妙に異なりテナント貸しの不動産業やテナント内広告代理店、または両替商です。
アマゾンのように自ら販売しないのは、そちらの方が儲かると考えるのが合理的です。
良い悪いではなくそういうビジネスモデルだということです。
さらにネットのブレイクと「起業ブーム」が重なったことも日本の不幸です。
ネットのマーケティングがマルチレベルマーケティング(MLM:疑似ねずみ講)に染められてしまったからです。
MLMはきわどい手法ですが、一応合法のラインで、一定の手順を踏めば小銭を稼ぐのは誰でもできます。
大金は「才能」がなければ稼げませんが、それに気づく人は「才能」がある人だけです。
そしてネットで真面目に努力する人が減りました。