インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2009年8月21日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→伝えたい事実と伝えるための表現
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。さだめ〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(13)〜
4:プロが教えない話外伝!〜世俗に疎い技術屋〜
それでは始まりです!!!
■心得其の132
「ネット選挙という思考実験。日本でCHANGEは実現するか」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/08/19/6245
■得して損する底値0.2。業界の因習と底値と(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/027/index.html
※急告:
バカ社長、バカ専務、バカ常務、バカ同僚などIT系の馬鹿話、
または理不尽な話などお聞かせください。
宛先 mailto:biz@as-mode.com
【第7回】下請けに「ありがとう」と言えない会社のリスク
http://blog.mutow-ms.jp/ec/keiei/post-441.html
◆マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」-
第9話:VS Web屋。不動産サイトの攻防
が、先週末公開されました。
いよいよ残りあと3回です。ここから話が全部つながっていきます。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/07/31/6150
今でこそSEOにSEM、またログ解析からの効果測定など「商売道具」としてのHPが一般的となりましたが、連載を始めた5年前は役立たずではないかとまことしやかに語られていました。
しかし、一方で「メルマガ」がピークアウトしブログが台頭し、SNSが爆発的に普及していた時期で「最も熱い時代」だったといっても過言ではありません。
そんな時代よりお陰様で200号、ありがとうございます。
この春はじまったマイコミジャーナルの「エンタープライズ0.2」は全6回の企画でした。
実例を元に「間抜け話」を紹介するのはリアルの世界で商売をしている私にとってはリスクが大きすぎるからです。
ところがお陰様で評判がよく週刊連載となったのですが、次に困ったのが「ネタ」です。
実例を元にしているだけに「本人特定」を避けると限られてしまうのです。
だからとってコラムですから嘘はつけません。
この時に役に立ったのが漫画「三ノ宮純二」の執筆でした。
漫画がじまるまでに半年間の準備期間があり、その間の書き直しは数知れず、三ノ宮の人物設定は何度も変わっています。
あくまでウェブ担当者の実態に則しつつ、尚かつエンターテイメントとしてのクオリティも要求され、エッセイ系コミックにありがちな「ナンチャッテ感」は最初から禁じられていました。
本音を述べれば「だったらお前が書けよ」と枕をぬらした夜もあります。
しかし、この時の経験から「伝えたい事実と伝えるための表現のリンク」を学んだのです。
事実を歪ませることなく、表現上の処理で印象を変える方法です。
そして「本人」が読んでも気がつかないようでクレームもなく連載が続いています。
もっとも本人が気がつかないのも「0.2」たる所以なのですが。
今の試練は未来の財産。
「三ノ宮」を彼を生み出したときの苦しみは、この秋の「終了」で昇華され、次の私の未来を彩ることでしょう。
オカルトではなくある程度の運命=さだめって決まっているような気がします。
同じ様な環境にあっても全く違う経験をすることがあり、それは違う場面でも繰り返されます。
私の友人は新車を買うたびに事故に遭い、過失がなくてもぶつけられます。
私もトラブルが向こうから歩いてやってきます。
それは「さだめ」。
きっとそれに耐えられる人を選んでやってくるのだと。
そして私はネタにします。
バイアスの続きです。
例えば各種会合でよくみるバイアスです。
異業種交流会などで顕著に見られますが、会長や理事長を好んでする人の話しは半分の半分で聞くとバランスがとれます。
彼らは自分の価値観でしか情報を咀嚼できないので、事実の断片は正しくても総論として誤解して記憶し、それを流布していることが多いからです。
特に「根回し系」に顕著に現れます。
会長選挙などもみんなの声で選ばれた体を成しますが、その前に「改革」や「新風」を繰り返しトレンドを作ります。
そして「ならば○○さんしかいない」となり「そこまでみなさんが仰るなら」と手を挙げます。
再選を目指すときは「安定感」「実績」。
立場が変われば主張が変わるのは「自分」を中心に世界が廻っているから。
そしてこのバイアスから観察しているとその滑稽さに爆笑の連続です。
かつて少年だった時代、不惑と呼ばれるころには自動的に見識が広まっているものだと信じておりました。
現在、アラフォーとなり周囲を見渡すと20代の頃からの違いは肌の色つやという人も少なくありません。
技術屋に多く見かけます。理由と弁護を。
彼らの多くがバブル崩壊後の世界を生きてきました。
受注案件の取引条件は年々悪化し、景気回復など新聞紙面のできごとでしかありません。
すると自動的に労働時間で穴埋めすることになります。
出社して深夜に帰宅するまで技術と格闘し続け、土日に十分な休みが取れないことなど日常です。
ひとつの案件の終わりは次の案件の始まりを意味し、しかも開始時から遅れ気味という不思議なプロジェクトもまたいつものことです。
気がつけば平成も21年が過ぎていました。
そして世情にも世俗にも疎い技術屋さんが誕生します。
客との距離が遠くなります。