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デスマーチと茹で蛙|ITジャーナリスト宮脇睦によるIT時評「伸びる会社は知っている」

デスマーチと茹で蛙|伸びる会社は知っている(第205号)

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■第205号デスマーチと茹で蛙

インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。

2009年11月6日発行号
目次♪

1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→デスマーチと茹で蛙
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。ついている〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(18)〜
4:プロが教えない話外伝!〜コンテンツのポストイット〜

それでは始まりです!!!

1:新着情報

宮脇睦の連載記事

◆マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」-
第12話:Webの真価とは(最終話)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/10/30/6598

※コメントありがとうございます! かならず返事を書きますので
是非、ご意見・ご感想をお寄せください。


■心得其の142
「脱デスマーチ。IT業界構造改革に向けての緊急提言」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/11/04/6769


■メルマガの可能性と完璧なスタイルシートの考察。ユーザビリティ0.2
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/036/index.html

※急告:
バカ社長、バカ専務、バカ常務、バカ同僚などIT系の馬鹿話、
または理不尽な話などお聞かせください。
宛先  mailto:biz@as-mode.com

◆通販支援ブログ
【第10回】携帯電話を買うと新巻鮭プレゼント
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-461.html

2:伸びる会社は知っている!〜デスマーチと茹で蛙〜

 デスマーチってご存じでしょうか? ヘビメタバンドの名前ではありません。
 この問いかけに驚かれるのはIT業界の方でしょうか。
 それぐらい他の業界では聞かない言葉なのです。

 デスマーチとは、残業徹夜が常態化しその終わりが見えない勤務状態を「死の行進」に見立てているのです。繁忙期との違いは通年ということです。

 IT業界のそれは「生産管理」という概念の不備が大きな理由で、逆にこれをもつIT企業は「適度な残業」で対応できています。

 また、「営業管理の未整備」が行進速度を速めます。

 そしてこの点は他業種でも同じ。
 他業種の場合はデスマーチではなく「茹で蛙」です。
 
 熱湯に蛙といれると熱さで逃げ出すが、水に入れジワジワと茹でていくと、水温上昇に気づかずに茹で死んでしまうという「寓話」です。

 デスマーチと茹で蛙に通じる問題が「営業管理」です。
 製造業なら何件の受注が可能かは生産能力から明かです。

 一方、経営には予算(売り上げ目標)があり、受注能力との間に開きがあれば、残業、あるいは増員、または外部発注を検討します。営業管理を単純化するとこうなります。

 これが未整備の会社は多いのです。
 営業力が高ければ処理能力を越えて、製造ラインに過剰勤務を強いることになり、反対の場合、現在の取引先への依存度が高まり、不利な条件での契約を余儀なくされます。

 また営業力が高くても儲からないケースもあります。
 中小企業は「高く売る努力」をしなければならないのですが、「売る」ことだけにフォーカスして不利な条件で受注(過剰なサービス・短納期など)しているのです。
 能動的に受注していると錯覚しますが、これでは営業力の弱い企業と同じです。
 
 生産管理も営業管理も経営者の責任です。

 経営者が意識すれば会社は必ず変わります。
 そして、本物の蛙は茹であがる前に逃げだします。

<つづく>
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3:閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。ついている〜〜

 仕事がひとつなくなりました。
 すると次の契約が決まります。

 予定がキャンセルされました。
 するとマシントラブルに見舞われ、キャンセルがなければ多大な迷惑をかけていたことでしょう。

 ついています、私。

 業態転換して仕事がなくなりました。
 この時は月に三万円の売上しかありませんでした。

 仕事がないので勉強しました。
 文章を書きました。
 それが次の仕事になりました。

 ついてます、私。
 多分、あなたも。

<つづく>
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3:実践テクニック編!〜情報収集術(18)〜

 本は読んだら捨てろ。あるいは古書店に売れ、そして再度読みたくなったら新刊を買えという著名人がいます。

 ちなみに出版社と著者は出版社が発注し、著者が執筆を請け負います。
 発注者と下請け。

 あるいは短期契約の雇用関係。
 多くは語りません。
 
 私は気に入った本はすべて残しています。

 繰り返し読むことで一文に込められた筆者のメッセージを咀嚼することができることもありますが、なにより「表紙」を眺めて、内容を思い出すことで知識が血に溶け、身となるからです。

 脳は「忘れる」という習性があり、これにより嫌なことを過去のモノにするのですが、イイものと悪いモノの区別は苦手です。

 そこで、読後の本を目に付くところに置いておくことで、強制的に思い出させ記憶を定着させるのです。

 無意識でも目にした瞬間に脳は認識する・・・らしく、私の仕事場の周辺には本

<つづく>
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4:もっと実践編!〜コンテンツのポストイット〜

 ソーシャルブックマークとはブラウザの「お気に入り」と同様の機能をWebの中に持たせ、それをみんなで共有することです。

 著名人や知識人などのブックマークを参考にしたり、多くの人がブックマークしたコンテンツはそれだけ価値があるのではないかという壮大な知的実験と・・・Web2.0とはずかしげもなく言えた時代にいわれていたことです。著名なところでは「はてなブックマーク」などがあります。
 
 果たしてどうか? コンテンツとしての価値かと問われれば首をひねります。

 コンテンツへの「ポストイット(付箋)」としての使い方が多く、ポストイットもワンクリックで無限に貼れることから、しばらく後には何に貼ったのか分からない、いや貼ったことすら覚えていない状態になっているからです。

 人気投票としての意味ならあるのですがね。

<つづく>
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