インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2010年4月9日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→得られたメリットに比例
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。つながらない〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(28)テレビ編<8>〜
4:プロが教えない話外伝!〜「業界人」の舶来信仰〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■ツイッターやクラウドも幕末から進化していない「クロフネ0.2」
(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/057/index.html
■心得其の162
「センスがなくてもチラシを組み立てられる電卓式レイアウト法」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/04/07/7663
◆通販支援ブログ
【第15回】辞めた社員はいまなにしてますか?(通販支援コラム)
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-490.html
冒頭より自己宣伝で申し訳ないのですが来週月曜日発売の「週刊ポスト」に、私のインタビュー記事が掲載される予定です。
「ツイッター」について意見を求められ、てっきり参考意見ぐらいかと、ノコノコと近所の華屋与兵衛にでかけていったら、カメラマンさんがいてパシャパシャとられ、取材の発表方法を告げられます。
・・・まぁリアルでお会いしている方なら、吹き出すでしょうね。
「いつものミヤワキじゃん」と。
万が一、写真が掲載されていたとすれば、それぐらい油断して撮られたモノだと暖かい目で流していただければ幸いです。
とはいえ、記事はルポライターの「増田晶文」さんが、日頃の私より2割り増しぐらいの上品さでまとめてくれたので、是非、書店・コンビニ・キヨスクにてお一人様三冊ほどお買い求め頂ければ幸いです(笑)。
コホン。
「紹介」について。
まず、紹介者を感謝するメカニズムです。
人を紹介し、情報を提供した場合、厳密にいえば役に立つのは紹介された「人」であり「情報」です。
しかし、「紹介者」にまず感謝します。
登山の途中で手持ちの水筒が空になったときに、すれ違った地元の村民が「湧き水」の場所を教えてくれました。
「湧き水」は大地の恵で、村民の手柄ではありませんが、村民の情報によりのどを潤すことができました。
この時、その「情報」にだけ感謝することはありません。
渇きを癒した「湧き水」自体への感謝も紹介者に加算されるのです。
心理学的には「投影」といい、感謝は提供された情報により得られたメリットに比例します。
ほぼ万能な手法ですが、問題がふたつ。
ブログやツイッターなどの完全解放されたネット空間では感謝が薄れること。
公開情報では紹介者の存在が希薄になるからです。
逆にメルマガや会員制サイトでは有効です。
そしてもうひとつ。
紹介と「広告」の区別を取り違え信頼をなくすこと。
「ツイッター」は「つながる」ことが魅力と喧伝されています。
しかし、そもそもインターネットが「つながる」もので、「まめしば」を片手に「柴犬」の特徴を語るようなモノに過ぎません。
逆に私は「つながらない」ことも人間にとって大切と考えます。
自己を確立する季節が人生には必要で、そのとき「つながり」は甘えと逃避の温床となります。
だからケータイで四六時中繋がっている世代に一抹の不安が。
私が小学生の頃は「地域の歴史」を授業で学んだモノですが、ゆとり教育の結果、地元の情報を知らない大人が増えています。
そしてこれは「東京」の特殊ケースですが、団塊世代に「移住者」が多く、地域の歴史を知らないのです。
これをケーブルテレビの地域番組が埋めてくれます。
制作側からすればスタジオに「セット」を組めば多くの予算が必要となりますが、ロケならカメラと音声に照明、さらに天気の良い日の外ロケならば照明さんも不要で、経費が削減できます。
また地元の名士のキャスティングなら「ノーギャラ」の上、クチコミで地域の話題(地元の名士とは顔が広く、あちらこちらで自慢する傾向があるので)になり加入者増が期待できます。
そしてすっかり知らない人ばかりの「地域の歴史」は、ネットで検索している連中との差別化に最適です。
非IT業者のみなさん。
ツイッターはほどほどに。
パソコン、ネット、テレビゲームなどを扱っているのなら別ですが、それ以外の商売での「顧客属性」はツイッターにはまっていないですよ。
ではなにか? 今年はケータイサイト。
こちらの充実を。
iPhoneなどのスマートフォンはもうすぐ頭打ちになりますが、日本人のケータイ依存は不治の病です。
そもそも「ガラパゴス」と自虐するケータイの多機能は揶揄の対象だったはずが、舶来のiPhoneがやってくると手のひらを返して礼賛したのはコンサルタントや評論家です。
そして本稿の読者に多い「業界人」もまた舶来信仰が強いので、そちらに傾倒している今こそ「ケータイサイト」。
つまりここはIT業界的には「非トレンド」で、敵の少ないブルーオーシャン。
拾えるだけで集まる小銭を確実に拾うのは商売人の常識です。
あと、もうひとつありますがそれは次回。