インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2010年9月24日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→性格が生み出す時間の無駄
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。いつでも同じ〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(35)新聞編<8>〜
4:プロが教えない話外伝!〜飲み会が主な活動〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■心得其の185
「値引きはお客様への背信行為。Web屋のための値引き交渉ノウハウ」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2010/09/22/8800
■「俺は民主党!」の会社員に見る痛みを伴わない「構造改革0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/080/index.html
■通販支援ブログ
◆ツイッターでつぶやく前のノルマ(通販支援ブログ)
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-520.html
※来週、新しい記事が掲載されます。「社員の活用法」です。
俺の話を聞け。
インターネットの定着によりこの傾向はより顕著になっています。
ブログ、ツイッターと論拠も根拠も示さずに自説を開陳し悦に浸ります。
これを悪いとは言いません。
酔っぱらいサラリーマンのメッカ「新橋」で繰り返される微笑ましい光景と同じだからです。
しかし、これは「大衆」の娯楽です。
指導者がこれに遊んではなりません。
中小企業もツイッター活用という記事が、先日の日経新聞に掲載されていましたが、「活用企業」として紹介された繊維会社の代表は「東京商工会議所」などでは有名な「IT社長」で、自身主催のセミナーも開くような方。
この記事を正しく「解説」するなら「ネットリテラシーが高いからツイッターを活用できている」ということ。
誰でも活用できるほどネットは甘くはなく、さらに「ツイッター」は高度なネットリテラシーを要求されるツールなのです。
例えば「社長」になるような人種は「顕示欲」が強く、ツイッターを始めると交友録の披瀝や、会社の妄想的ヴィジョンに、知ったかぶりの知識を披露したがるのですが、ツイッターはコミュニケーションツールで自慢話は馴染みません。
取引先は義理で、社員は義務として「フォロー(投稿を見ること)」してくれますが、時を置かずして無意識に「スキップ」していることでしょう。
ネットリテラシーの低さと、性格が生み出す時間の無駄遣いです。
指導的立場にある人間なら、ツイッターでの発言は人を褒めることに注力します。
取引先を、部下を、生きとし生けるものを褒めちぎります。
きれい事でいいのです。
積み上げたきれい事が「人間性」を演出してくれ、大衆は愚痴しか並べない己と比べて「尊敬」するようになるのですから。
これは人間の真理であり、ネットリテラシーが高い連中の常套手段。
彼らは美辞麗句を並べた裏側で「ニタニタ」笑っています。
時代のせいにする人、時代を活用する人、時代と心中する人。
まもなく迷わなくなるはずの私の人生経験から、これらの人々はどの時代にもいました。
結論を述べればどんな時代でも同じなのでしょう。
舞台が映画に、テレビ、そしてインターネットに変わったとしても、それは道具の変化でやることに大差はないかと。
人は未来に生きることも、過去に戻ることもできず、「今」しかないのは古今東西変わりません。
ネットニュースだけでは見逃してしまうのが「ベタ記事」です。
紙面の下の方や隅に小さく掲載される記事のことです。
ベタ記事は記者の「どうしても読者に伝えたい情報」なのです。
小さい理由は幾つかありますが、「地味」や「情報不足」など。
新聞も商品ですから「耳目」を集める派手な記事や、紙面を埋め尽くす情報量があるネタに紙幅を裂くのです。
ベタ記事は各記者のメッセージともいえます。
例えば今朝(2010年9月24日首都圏版)の読売新聞には「ネット世論の乖離」に関する大学の研究報告がありました。もちろん「ベタ」。
新聞の性質上「新しいもの」を取り上げなければならず、過去の出来事を取り扱うのは難しいのですが、先の民主党代表選挙などでの一般世論調査とネット調査の「差異」を検証する材料を提供しなければという記者の矜持がベタの行間に垣間見えます。
何年か前に足立区が主催した「街づくり会議(仮名)」なるものに参加したときのこと。
いち区民として素朴な好奇心から足を運んで驚いたのが、参加者の殆どが「知り合い」。
建築・土建、不動産関係者で帰りのエレベーターで会話を聞いていると「義理」や「つき合い」での参加です。
この一事を持って「土建談合体質」とはいいませんが、「横のつながり」を大切にするのは非常に日本人らしい行動です。
それはWEB業界もご多分に漏れません。
新しい業界でも「ハンドインハンド」と手をつなぎます。
○○協議会や、××研究会と。
海外でもギルドの伝統はありますし、米国で「業界団体」といえばロビー活動(業界に有利な政策になるよう影響を与える活動)として活発です。
ところが我が国のそれはというと「身内褒め」と「飲み会」が主な活動で、土建屋さんと似ているのは、やはり「国民性」でしょうか。