インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2011年3月25日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→経済混乱は「二重遭難」とおなじ
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。必ず復興する〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(45)特別編〜
4:プロが教えない話外伝!〜ツイッターブームの再燃〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■心得其の208
「地震、その時Web担当者は何を?」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/03/16/9944
■心得其の209
「計画停電に備えるWeb担当者の心得」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/03/23/9965
■マイコミジャーナル
テレビがつまらなくなったシンプルな理由と「多チャンネル0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/104/index.html
Facebookなう。1人25円で集めたファンは「イイネ0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/105/index.html
みなさんお元気でしょうか。
前回が地震前、今回が地震後。
日本が大きく変わりました。
被災地についてはあえて触れません。
事実を並べても美辞麗句で飾っても虚しくなるからです。
私の周辺のはなしを。計画停電です。
いま、話題の第5グループで23区内では足立区と荒川区が対象ですが、荒川区は全世帯数の10分の1で1万世帯、足立区は3分の1の10万世帯。
荒川区の10倍で、実施回数も足立区が最多です。
しかし、裏を返せば3分の2のエリアは足立区でも無停電地域で、昨日、弊社専務が税務署で義母と停電の話しをしていると、無停電地域の花畑のおばさんが会話に参加してきて「うちはぜんぜん停電しないわ」と自慢されたと憤っておりました。
そして足立区千住にある「東京電力社員寮」は無停電地域です。
原発停止に命を懸けている東電社員のご家族が住んでいるなら文句などありますまい。
しかし、無計画な計画停電の線引きをした社員が住んでいると思うとなんだかなぁ。
と。
お陰で仕事になりません。通電時も隣のグループが停電するとネットが不通になります。
と、いうわけでいまホームページをリニューアルしています。
電源が落ちたときはアイデアを練り、手書きで原稿をかきます。
いまは震災のパニックで経済も停滞していますが、かならず復旧しますし、そのとき経済は回り始めます。
復興に必要となるのは「お金」で、為政者は税金として我々からせびることでしょう。
その時にどうどうと納めるためにもいまから「攻撃準備」をしているのです。
なにより寄付をするのにもお金が必要です。
震災による経済混乱で会社が倒産し、失業者を増やすようでは「二重遭難」とおなじです。
だから、いまネットの整備を薦めています。
それから・・・これは次回(こんな状況なので隔週はお約束できませんが)に続けますが、お金も使っています。
どうにもならないと考える自分は永遠にいない。
呆然という熱病が去ると、裸足の寒さに気がつき、残酷なほど貪欲に身体は生きることを渇望し空腹が脳を満たす。
寒ければ羽織るものが欲しくなり、瞼が重くなれば暖かなフトンを欲する。
そして絶望のまつ明日より、少しだけ贅沢ができる明日を望み今日を生きる。
そして気がつけば、万感こもった笑顔で過去になった今を振り返る。
計画停電特別編です。
まず、停電時にもっとも力を発揮するのが「携帯電話」です。
携帯電話の基地局は停電になっても数時間は予備電源で作動します。
ただ、停電すると人恋しくなるのか、回線がつながりにくくなります。
緊急以外の通話は避ける方がよいでしょう。
数時間のことですので。
問題は「夜」です。
寝るしかありません。
しかし、余震があれば寝ていることもできません。
そこで「ワンセグ」です。
小さな画面でも映像を見れば落ち着きますし、余震の震度など情報をゲットできます。
電源確保のために「USB接続電源アダプター」を用意しておくと、ノートパソコンから充電できます。
ただ、ひとつだけ問題が。
「緊急地震速報」は揺れと同時か、揺れの後に知ります。
ワンセグ放送は、受信後「変換」する時間の分だけ表示が遅くなるのです。
アダプターは100円ショップでも売っています。
震災後、ツイッターやフェイスブック、今回は珍しくミクシィまで賞賛する声があがっています。
珍しくとしてのは、日本のネット業界人は日本で生まれたサービスは侮蔑する傾向があり、一方の舶来ものを礼賛します。
特にツイッターが賞賛されたのは、情報伝達力の高さと利用しやすさです。
140文字という制限から「用件」に絞られて情報が伝播することが最大の理由ですが、少ない情報量がサーバや基地局の負荷を軽くし、多くの人が利用できたというのも大きいでしょう。
イランやチュニジアなどで利用された理由でもあります。
「デマ」も拡がりました。
ネットのデマは、後年それが「事実」として語られるようになるので危険なのです。
しかし、この危惧をネット業界人から見つけることはできません。
すでに終わっていたツイッターブームの再燃に浮かれていますので。