インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2011年6月10日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→流されていないかのチェック
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。男らしさ〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(50)ご近所編11〜
4:プロが教えない話外伝!〜業界人の発言が役に立たない理由〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■マイコミジャーナル(短期集中連載)
災害リスクに備えた企業コミュニケーションを考えるVol.3
「阪神の経験が生かされたクライシスマネジメント - JFE商事鉄鋼建材」
http://journal.mycom.co.jp/series/comrisk/003/index.html
■心得其の第219回
価格のない売り場に立ちすくむ客。LPOは本屋と図書館
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/06/08/10400
■マイコミジャーナル
デジタルネイティブの未来に地雷あり「ライフログ0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/115/index.html
■通販支援ブログ 孤独な社長の裏マニュアル
【第28回】LPOが苦手な社長の特徴
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-563.html
会社員時代「デザイナー」という名刺を持っていました。
Web担当者Forumの連載で「CI」について語った時に少しだけ触れましたが、「自分CI」の一環で、差し出した名刺にある「肩書き」を信用するひとは実に多く、詐欺に遭う人が後を絶たないのもさもありなんと独りごちたものです。
余談ですが、独立後「心理学」を勉強したのは、こうした現場経験を理論的に整理する目的のためです。
たしかにロゴマークからチラシ、パンフレットまで「デザイン」していました。
しかし、そうした「実力(実績)」を見せたところで、客の感性に響かなければ評価されないのが「デザイン」の世界です。
絵画や彫刻の展覧会のように「賞」を受けるものではなく、客が
気にいるか否かが飯の種なのです。
そこで名刺に「デザイナー」といれインパクトを与えます。
髪を伸ばして「ちょんまげ」にしたことも「それ風」にみえて効果的でした。
スーツもちょっと派手目にし、次第に私服に近づけていったのも演出です。
結論を述べれば大半の客はデザインを理解することができません。
馬鹿にしているのではありません。
「好み」や「雰囲気」に流されるものだということで、ホームページを製作業者に発注する際は、この点を気に留めておきます。
業者に依頼して完成したサイトを見て、「気に入った」のならデザインの意味について質問してください。
背景に置いた写真の理由、イメージカットの女性の顔の向きについて。
また色使いなど。
好みや雰囲気に流されていないかのチェックです。
もっとも良いデザインとは「客が気に入るデザイン」です。
もちろん、客の好みも千差万別ですが、先ほどの質問への回答に「客の視点」が含まれていれば、その業者はホームページは何のためにあるかを理解しています。
反対に、客視点が全く出なければ「雰囲気」に逃げている可能性大です。
田嶋陽子先生がみたら発狂しそうな言葉ですが、我が国の退廃はこの「らしさ」がなくなったと見ています。
DNAレベルにおいてのそれではなく、「標準モデル」としての男らしさ、女らしさということ。
日本人は「標準」に合わせたがる民族性があり、嘘をつかない逃げないという無骨な男性像と、子供を守り身を守るためにはしなやかである女性像といった「らしさ」がなくなったことが退廃の理由かと。
現首相は・・・とすると、また田嶋先生が。
地主さんの親族と知り合いになると便利です。
面倒見の良い人が多く、親戚がそのまま人脈なので、声をかけるだけで情報が入手できることも少なくありません。
ご近所地主編、最後の今回はトラブルについて触れておきます。
その人脈が地雷になることがあります。
昔から住んでいれば知っていることでも、異邦人にはタブーになっていることがあるのです。
最たるものは「過去」。
一族のはみ出しものについては、口が重く、逆鱗に触れることもあります。
また、地主とはすこしずれますが、古くから農業が根付いていた都市では、町会単位の仲が悪いことは珍しいことではありません。
「水利権」という大袈裟ですが、部落単位の結束の名残が、いまも息づいているのです。
そこから発展して微妙な人間関係があることも。
それは若い世代にも引き継がれています。
とはいえ、地主一族と知り合いになるメリットの方が大きいことだけは確かです。
これは嘘のような本当の話。
くれぐれもご内密に。
インターネット業界で発言している人の大半が「普通」のホームページを作っていません。
この「普通」とは「商売用」という意味。
かつては作っていた人でも、CMSや開発言語に出会った「偶然」から、それらのエキスパートへとシフトしていきます。
あるいは統計調査の専門家や、情報サイトの企画運営に至っては「メディア」とやっていることは同じ。
つまり、彼らネット業界人の発言が自分の商売(サイト)に役立たなくて当然と言うこと。
それではいまも最前線にたつ著名ネット業界人はいないのか? というと僅かにはいますが、最前線で戦っていると「守秘義務」の壁が立ちはだかりますし、文章書いて小金を貰うより、成功報酬のほうが美味しく、なにより・・・時間がなくなります。
え? おまえはどうだ? だから土日も原稿書いているんですよ。