インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2011年11月11日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→ソーシャルメディアとはパラレルワールド
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。若者は馬鹿〜
3:実践テクニック編!〜情報収集術(59)ご近所編21〜
4:プロが教えない話外伝!〜Web屋が潰れる理由〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■マイコミジャーナル
2012年は"チラシ部"の時代か? チラシを集める「ローカル0.2」
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/137/index.html
■Web担当者Forum 現場の心得 第239回
「プロアクティブに学ぶ、もっともっと売る方法論〜セールス編後編〜」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2011/11/09/11522
■通販支援ブログ 孤独な社長の裏マニュアル
【第33回】売り上げを伸ばす究極の成功法則
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-599.html
ソーシャルメディアとはインターネットそのものです。
ということは活用法も同じです。
それではインターネットとはなにか? ティム・バーナーズ・リー(インターネットの父と呼ばれています)の解説は始めませんが、ソーシャルメディアとして活用するためと限定して述べれば「場」です。
かつて仮想空間という表現が多用されましたが、イメージとしては「パラレルワールド」のほうが近いでしょう。
SFでは定番の「パラレルワールド」とは、いまいる世界にそっくりなようで微妙に違う、あるいは全く違う世界が存在するという概念で「ドラえもん」に頻繁に登場する舞台設定です。
「現実(リアル)」と登場人物は重ねられることが多く、リアルでの上司が部下になったり、妻が愛人になったりとした「違い」がストーリー展開に強く影響を与えます。
そのリアルとの接点が妙味。
つまり、全くの別世界ではないところがパラレルワールドの面白さです。
ソーシャルメディアの活用も、リアルとの接点が鍵です。
Twitterをみていると「別人」あるいは「別キャラ」を設定している人を多く見かけますが、冷静に考えてください。
あなたは東京ディズニーリゾート以外で出会ったミッキーマウスと取引をするでしょうか? あるいは高円寺駅前で話しかけてきたグーフィーの誘いにのるでしょうか。
目的は商売においての活用です。
ソーシャルメディアのなかには別バージョンの自分が存在するだけで、例えるならそれぞれは生ビールと缶ビール、瓶ビールの違いぐらいでしかありません。
ソーシャルでは生ビール、リアルでは冷や酒というのなら、客の信用を得ることなど困難です。
もちろんつぶやき担当者だけではなく、会社やサービス、商品に対しても同じです。
ソーシャルメディアを活用できない企業の大半が、こんな基本を忘れてしまっています。その責任の一端は「ビジネスが変わる」と煽る連中にあるのですが。
大半の若者は馬鹿です。それは若者の特権です。
知識だけでなく経験の不足が引き起こす思慮の浅さがそうさせるのです。私もかつては馬鹿でした。そして馬鹿は己を馬鹿と気づかないのはソクラテスの時代から変わっていません。
いまの社会は若者を誉めて伸ばそうとします。
これが間違い。
馬鹿を誉めても勘違いするだけです。
叱咤でも激励でも馬鹿は馬鹿なりに扱うことこそが、馬鹿に馬鹿と気づかせる優しさなのです。
隠しもしませんがわが家は隣家と険悪な関係です。
子細は非公開版のミクシィで語っていますが、端的に述べればわが家の1坪ほどの小さな庭を、隣家が「使うな」といってきたからです。
中古のボロ屋とはいえ35年ローンでようやく購入した私の土地を使うなというのです。これでどうやって仲良くできるというのでしょうか。
前回も述べたように「わがまま」が最大の理由です。
互いに譲り合うことができれば地上から戦争はなくなるでしょう。
そのわがままを除外して、隣家の主張を擁護するならこう。
「いままでと違う」。
人は変化を嫌います。
いまのわが家は永らく空き家で、隣家からすれば、人が住んだ状態自体が気に入らないのです。
だから変化を最小限に止めるために庭を使うなと命令します。
こんな理不尽にもわたしは反論しません。
ただ、だまって、隣家との間に高い壁を物理的に作りつづけています。
小さい会社ほどホームページを作るように薦めています。
予算がないなら無料ブログでもいいですし、いまならGoogleのはじめた「みんなのビジネス(みんビズ)」は一年間無料で独自ドメインのホームページを開設できます(二年目以降は有料)。
ホームページは「盛れ」ます。
社長しかいないような会社でも巨大企業の如く演出ができるということです。
嘘ではなく「演出」。
ホームページがない時代、名刺やパンフレットなどで「演出」して大きくなった企業は多く、スタートアップ時の定番の手法といっても良いでしょう。
そして反対の立場で考え見ましょう。
どこの馬の骨かもわからない企業と取引を検討する際、「しっかりしてそうな会社」と「なにも情報のない会社」ならどちらが有利か。
もちろん、前者で、その「そうな」を助けるのがホームページです。
お金がなければ業者と談判して「出世払い」としても作るべきなのです。