インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2012年4月13日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→誉める行動を取らせる
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。宝のもちぐされ〜
3:実践テクニック編!〜アイデアは手描き(2)〜
4:プロが教えない話外伝!〜マヌケな買い物をする経営者〜
それでは始まりです!!!
宮脇睦の連載記事
■マイコミジャーナル 新連載!
月商3万円から生還した社長の「人気ビジネス書 実践カスタマイズ」
■「オンリーワン」になる秘訣を教える『人を動かす』(1)
http://news.mynavi.jp/column/businessbook/003/index.html
■MSN ヘルスケア SNS疲れ(※監修しました)
コメント返しはもはや義務化!? 「SNSに疲れない」ための3つの掟
http://goo.gl/JszPs
■マイナビニュース
幼児がiPadでYouTubeを見る時代のネット拒絶は「チャネル0.2」
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/158/index.html
■Web担当者Forum 現場の心得 第259回
2ちゃんねるがなくなる日と、Webサイト棚卸のすすめ
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/04/11/12547
■スクロール360 通販支援ブログ
【第38回】1円で集客するメルマガ術
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-631.html
■ミクシィページ開設「宮脇睦のここだけは非公開です」
http://p.mixi.jp/miyawakiatsushi
ソーシャルメディアとかまびすしい昨今ですが、米国でフェイスブックが上場するのにあわせての、お祭り騒ぎです。
その喧伝される大躍進の情報は、それぞれの分母がばらばらで「データ」というよりは「広報」に近く、広告屋あがりのわたしはこれを批判する言葉を持ちません。というわけで本題。
誉めてあげるとひとは語り出したくなります。
それはオカルトではなく本能の仕事です。
とにかく誉めてあげれば、それはクチコミとなってかならず帰ってきます。しかし、ひとつ問題が。
多くの日本人は誉めることになれていないのです。
特に会社員生活も永くなると、叱ること、叱られることばかりが積み重ねられ、他人の評価に先立つのが「処罰感情」です。
これは「誉める」の反対です。
接客業や営業マンなどは「誉める効用」を知っている人も多いのですが、デスクワークが中心だとツラツラと言葉が出るものではありません。
そこでソーシャルメディアを活用するための次善の策を提示します。
それは「プレゼント大作戦」。
客にプレゼントします。
できるだけ特別扱いして。
「ツイートしてくれればドリンクサービス」などは良く見かけますが、ツイートを告白した来店者がいれば「ありがとうございます」と告げたのちに、店内に鳴り響くほどの大きな拍手をして「誉めてあげる」のです。
ネット上でのやり取りでも同じです。
つぶやきをリツイートして、大いに誉めてあげます。
「ツイートした、偉い!」と。
要するに誉める行動を取らせるということです。
ただしこれが「次善」であるのは、客の物的欲求を満たしてしまうことです。
一度満たされた欲求は、次にはより高い欲求を望みます。
すると同じサービスでは不満を覚えてしまうリスクが生まれてしまうのです。
プレゼン大作戦はスターダッシュの期間限定がオススメです。
ながく生きればそれだけ宝を持っています。
ただ、多くの人が自分のもっている宝に気がつきません。
いわゆる「宝の持ち腐れ」です。
精神修養や自己啓発ではありません。
例えば、いま急にパチンコ屋に務めたとして、たぶん普通の社員よりわたしはパチンコ台に詳しいでしょう。
それはアルバイト時代に徹底的に学んだから。
この知識と技術はいまは「持ち腐れ」ですが、経験という「宝」の価値をわたしは知っています。
平成がはじまって以来、コンピュータで仕事をしていますが、わたしが最初に感動したのはプリントアウトしたときの文字の美しさです。
今と比べれば多少ぎこちない文字型でしたが、ミミズがブレイクダンスを踊るような、わたしの芸術的な文字に比べれば月とすっぽんです。
さらに当時国内では一部のマニア向けだった、マッキントッシュ(いわゆるマック)を会社が導入し、レーザープリンターで印刷された文字を見て感動しました。
そのとき「手描きはなくなる」とまで広言していたのは人生経験の浅さゆえでしょう。
文字の汚さにコンプレックスをかかえていた反動かも知れません。
ついでにいえば、わたしが執筆活動でWebに苦言を呈すのは、コンピュータを礼賛していたかつての贖罪です。
当時は簡単なメモ書きすら、文字を打ち込みプリントアウトしていたのですから、いまiPadをこれみよがしにつかっている連中より盲目でした。
まもなく上場するフェイスブックが会社を買いました。
スマホ向け写真共有サイトの会社です。
産経新聞によれば、買収1週間前にベンチャー投資家の査定では5億ドルだったものが、10億ドルの値段がついたとあります。
いくら「マウスイヤー」とよばれるほど時の流れの速いIT業界でもありえない数字・・・ではありません。
いわゆる「ヒルズ族」がやんちゃをしていた時代、一週間で株価が倍にもなるほど爆騰しました。
当時、仕事を辞めて株取引だけで食べていけると夢見たものです。
いま我が社の株の取引口座のベースは「−50万円」です。
浮かれて買ったIT株の損失を残しているのは戒めのため。
株価はかならず修正されます。
そして1週間で値段を倍につり上げられるマヌケな買い物をする経営者の行く末も見えたような気がします。
その点、ジョブズは「談合」までしており、死後も「格」の違いを見せてくれます。