インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2012年7月6日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→Web情報を冷静に読み解くコツ
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。時間軸〜
3:実践テクニック編!〜アイデアは手描き(7)〜
4:プロが教えない話外伝!〜電子書籍を阻む見開き〜
それでは始まりです!!!
100万円を超える着物がざらにあります。百貨店ではもっと高い
とのこと。自分のところで作っているからこの値段だと。
たしかに実際の着物を目にすると、手書き仕事の細かさはなるほど
価値があると理解できます。
ちなみに当たり前ですが、見学は無料です。
お気軽にとは店主より。
そして着物を売りつけることもありません。そんな暇もないので。
■夢工芸 染めの新井 着物・帯特集
http://www.yumekougei.com/gallery/pattern.html
宮脇睦の連載記事
■マイナビニュース
五輪招致で東京音頭が消える!?「待ち伏せマーケティング0.2」
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/170/index.html
■Web担当者Forum 現場の心得 第270回
「Facebookは非課税、ヤフーなら増税。消費税と電子取引の抜け穴」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/04/13101
■スクロール360 通販支援ブログ
【第41回】AKB48に学ぶアンブッシュマーケティング
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-651.html
自分の家が貧しいと知った時の、とらえどころのない恥ずかしさが大人へ階段の一歩目だったような気がします。
中学生に上がる前後のこと。
普段はつるまないふたりのクラスメイトとなぜか隅田川を眺めていると、誰かが家庭の愚痴をこぼし、実は貧しい家庭であるというエピソードが、わが家にも当てはまることに気がついたときのことです。
それなりに豊かな時代になっていましたので、喰うに困るほどではありませんでしたが、友達が行くからというお遊び感覚で塾に通う余裕は誰の家にもありませんでした。その後、本当に喰うにも困ることになったのですが、それは別のはなし。
ただ、隅田川のドブ色と夕日のオレンジが作りだした巨大団地の影がとけまざる風景を見てから、貧しさを噛みしめ、そこから逃げ出すために外の世界へと目を開いたのです。
Webの世界の幼さとは貧しさを知らない子供と同じです。
愛情をその身に受け、たとえ貧乏でも子供にだけは美味しいものを食べさせようという親心を当然と思い暮らしている幼児のそれと同じです。
いくつかの理由がありますが、新しい業界ということもあり苦労せずに儲けた人がオピニオンリーダーになっているのが最大の理由でしょうか。
ITバブルに代表されるように、これから伸びる業界と見られ企業は投資を惜しまず、飽きられる前に新しいツールが登場し、礼賛さえしていれば金に困ることがなかった連中の声が高く大きく業界に鳴り響いているからです。
次から次へと登場するネットツールやサービスを礼賛するのは「大人の事情」によるものではなく、精神の幼さに起因するというのがWeb情報を冷静に読み解くコツです。
Webという小さな世界・・・コンテンツとはそれを作成した人間の思考の産物ですが、実際に作っている人はリアルの人間を母数とすればマイノリティに過ぎないものをすべてと思っている幼さです。
日常的に文章を書くようになり、最初に待っていた壁はネタ切れでした。
そうそう毎日、ネタになるような事件は起きず、怒りを発するほど社会は理不尽でもありません。
しかし、書き続けると決めた以上は書き続けなければなりません。
いずれ連載に追われるようになった時のためにと。
そして発見したのが「時間軸」です。
過去や未来に視点を変えると同じネタを何度も再利用できます。
特に政治などは・・・20世紀から同じです。
名前は失念しましたが、ある有名な小説家はアイデアを単語帳に書き出して、それを束からばらして並べ替えながら構想を練るといっていました。
これもまた「電子ツール」にはできないことです。
そもそも電子ツールは万能ではないのです。
例えば「iPad」に代表されるタブレット端末は、簡易的にWebを見たり、ちょっとした動画をみるには向いていますが、デジタルリマスターされたスターウォーズを見るなら大画面テレビの迫力には敵いませんし、長文のメールを打つのにタッチパネルでは不便がいっぱいです。
というか、そもそも最近の電子ツールは、すでにあるツールの代替品という性格が強くタブレット端末は、パソコンとケータイと筆記用具とゲームを足して4で割ったツールです。
ならば、単一目的においてオリジナルの筆記用具に軍配が上がるの自明です。
いよいよ電子書籍元年。
昨年から元年が続いていますが、楽天が「コボ」を発売し、アマゾンが年内にも「キンドル」を国内向けにリリースするとされており、プレイヤーが出揃ったことが理由です。
しかし、本当に普及するかは微妙。
というのは電子書籍のコンテンツ不足ということもありますし、読書はテキスト情報だけでなく、装丁や紙質、ページ数による厚さなども含めたものが「読書体験」だからです。
普及に向けてマンガの電子書籍化も進めているといいますが、ひらいたページ同士をまたぐ「見開き」が左右それぞれに分割されては迫力がなくなります。
はてさて。
ところで楽天と言えば「社内公用語」を英語にし、創業者が英語化こそグローバルだと本を出して能書きをこねていますが、「コボ」の広告の電子書籍は日本語。
読者はローカルで良いというイヤミでしょうか。
それとも言動不一致が持ち味と開き直るのでしょうか。