インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2012年10月5日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→「Web2.0」とは「ちょい悪オヤジ」
閑話休題:心を1gだけ軽くする一言。皆様のおかげ〜
3:実践テクニック編!〜定点観測の薦め(6)〜
4:プロが教えない話外伝!〜治療を望まない患者〜
それでは始まりです!!!
※最新記事は3本です。ぶろぐでオリジナル記事を配信してます。
宮脇睦の連載記事
■マイナビニュース
Facebook人脈は意外と狭いことを知らないソーシャルプロモーション0.2
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/183/index.html
■Web担当者Forum 現場の心得 第282回
オリジナルコンテンツならパンダもペンギンも怖くない
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/10/03/13783
■スクロール360 通販支援ブログ
【第44回】
読者の好奇心が最大になっているチャンスタイムを見逃していないか
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-666.html
■新装版 みやわきぶろぐ「本当のことだけ言えない世界の片隅で」
http://www.as-mode.com/blog/
どうして日本にはグーグルが生まれないのか。
ちょっと前ならフェイスブックでしょうし、いまならアップル・・・というかスティーブ・ジョブズでしょうか。
キャッチアップするための比較論ではありません。
日本はダメだとする「前振り」、つまりは自虐論です。
またこれをWeb業界のオピニオンリーダー(笑)が競ってするから腹立たしい。
怒りの理由はオピニオンリーダーの質が低いこともその理由だという自覚がないからです。だから(笑)。
例えば、自らを批評家や評論家と宣言し「プレイヤー」ではないと距離を置くなら可愛げもありますが、業界を主導するかのように振る舞うことでミスリードしているのです。
そう断言できるのは、彼らのほぼ100%が「起業家」ではないからです。
ジャーナリスト崩れ、ブロガー、コンサルタント。
では米国はといえば、Web2.0の「仕掛け人」として名高いティム・オライリー氏は出版社経営。
身も蓋もない言い方をすれば「Web2.0」とは幻冬舎における「ちょい悪オヤジ」のような自作自演。
オピニオンリーダーが「ビジネス」の仕組みを理解し、確信犯としてムーブメントを仕掛けるのです。
金儲けが目的だと言いたいのではありません。
それがより良き世界に繋がり、それを手助けした自分が報酬を得るのは正当な対価だとアメリカ人は考えるのです。
だから彼らはグーグルが生まれないことを嘆くのではなく、生まれたばかりのグーグルのような企業が金を稼ぐ方法を指南し、人を紹介し、自分のメディアを使いバックアップします。
翻り日本では「評論家」が海外の評価を「コピペ」し、知り合いのネットサービスや取り組みを絶賛するという大学生のサークルレベル。
それこそがビジネス経験のなさ、すなわち「世間の風」に晒されていないから持ち続けることができる「幼さ」。
サークルごときに「グーグル」は育てられません。
お為ごかしではなく人生訓。
諸事情と父の他界があり18才からひとりで生きていくことになりました。
これまた諸処の事情から親類縁者の援助はなく、育った街も離れることになったのでひとりぼっちです。
しかしいま振り返ると「ひとり」と胸を張ることなどできません。
会社の上司やなかま、友人、飲み屋で偶然隣り合わせた酔っ払いのじじい。
助言をくれ、手をさしのべてくれたからです。
皆様のおかげです。
反面教師も含めて。
ものは試しとスマホで新聞を読みましたが、「定点観測」に不都合がでてやめました。
というのは新聞紙面の「位置」で記事を覚えていることに気がついたからです。
実際には立体です。
紙面の縦横に「ページ」という縦軸です。
電子書籍の時代でも定点観測には紙の新聞です。
電子版では頼りになるのはキーワードぐらいで、残念ながら人の記憶は相当あいまいで、探している記事に出会えないこともしばしば。
そして「紙版」に戻ります。
この実験は電子版が無料で読める「産経新聞」で試し、紙版の契約途中だったので「併用」しながらすすめての結論です。
もちろん「慣れ」という要素は大きいのでしょうが、その「慣れ」るまでに情報が欠落しては意味がなく、また「左右に並べて比較」という点からも定点観測には「紙版」をオススメします。
はっきりいえば「大成功」しているサイトの担当者とお話しする機会がありました。
成功理由は釣り人のいない池に、釣り針をたらしたことが最大の理由ですが、つい慢心します。
なまじ勘が良いだけに、Webの本質を掴みながら、微妙にポイントを外しており、手を広げると倒れる扇となりかねません。
だから「セカンドオピニオン」が大切なのです。
端的に言えば「視野狭窄」に陥るのです。
この大成功サイトは素人の担当者が更新しています。
しかし、その更新ソフトはすでに「廃番」となっているもので、近い将来つかいものにならなくなることを知りません。
他にも独自のアクセス解析理論で、プロから見れば無意味な調査で悦に浸っています。
もったいないなぁと思いながらも放置。
治療を望まない患者に手を出す医者はいません。
そしてこういう「素人」が「セミナー」などをはじめると、偶然の成功例を法則とする「都市伝説」が生まれます。