インターネットは道具です。そしてこの道具はその価値と使い方を正しく利用すると今までの常識を覆す結果をもたらします。
2015年3月20日発行号
目次♪
1:新着情報
2:伸びる会社は知っている!→当面はRWD=CSSで間違いない
心を1gだけ軽くする一言。文句は豊か〜
3:実践テクニック編!〜ネタの探し方(47)書籍編3〜
4:プロが教えない話外伝!〜ビットバレーを振り返る(2)〜
それでは始まりです!!!
※今週はミヤワキの原稿が2本公開されています。
■Web担当者Forum 第400回
新人Web担当者におくる、記憶しておくべき震災の記憶と教訓
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/03/18/19555
■マイナビニュース
DeNAの申し子"comm"の終了。批判と神話と市場調査の0.2
http://news.mynavi.jp/column/itshacho/309/index.html
■通販支援ブログ(最新号)
【第61回】売れないのは文章が悪いから
http://blog.scroll360.jp/ec/keiei/post-85.html
すいません、今月も「月刊」になっております。
隔週発行を目指しているのですが、今年に入り多忙を極めており、楽しみにされている読者には申し訳ないのですが、こちらを繰り延べてしまいました。
その理由のひとつが今回の話し。
本を書いています・・・と、これも理由のひとつですが、そうではなくて「スマホ対応」です。当社で管理しているサイトのスマホ対応を順次行っており、こちらに追われて執筆時間の確保が困難になっているのです。
実際にはすでに対応しているサイトもあるのですが、技術的には実情に合わせて様々なパターンで対応していました。基本は「別サイト」で、モバイル専用のドメインを設定していました。
次は動的な処理ですが、ともすれば複雑になるので、このアプローチからはすぐに撤退します。そして現時点での結論は「レスポンシブWebデザイン(RWD)」です。
グーグルは今年の4月21日より「モバイルフレンドリー」なサイトを、スマホからの検索結果に反映させるとアナウンスしています。
RWDには動的処理も含まれますが、グーグルの推奨はcssによる対応で、公式アナウンスはありませんが、彼らの発する様々な媒体からも明らかで、アフィリエイト広告にも「レスポンシブル広告」が登場しました。
こうした状況証拠から、当面はRWD=CSSで間違いないだろうと、全面切り替えに追われているという訳です。
躊躇していた理由は2つ。
まず、パソコン版と同じデータ量となるので「重い」ということ。
これは無線の高速化、大容量化で解決しつつありますが、一方で「格安スマホ」のデータ制限は気になるところです。
そしてもう一つが「スパム」です。
詳しくは省略しますが、こちらもほぼ心配ないだろうと、順次対応中。そして技術者モードのために、月刊となっております。すいません。
貧困だ格差だと文句を言う人らがいます。
平均所得から割り出した貧困率や、親の学歴と所得の相関関係から見えてくる「貧困の相続(固定化)」などがありますが、彼らは本当の貧困を知りません。
本当の貧困とは、文句すら言えない状況です。
喰うに困るのです。
やりたい仕事もなにもありません。
スマホなんてもてず、百円ショップだっていけない。
つまり「文句」を言えるのは、日本全体としては豊かな証拠なのです。
一時期、速読や乱読をすすめるトレンドがありました。
トップランナーは勝間和代氏でしょうか。
彼女は言います。
本の中の一行でも役立てばよく、自分に必要な箇所だけピックアップするものだと。読書の目的を明確にし、不用箇所は読む必要がない。
と、主張の要旨はこんな感じです。
だからなのでしょう、彼女の本は勢いばかりで思想的まとまりがありません。散文的というか雑誌的です。だから人気があるともいえます。
私は熟読派。
ダナ・ボイドの『つながりっぱなしの日常を生きる(草思社)』を熟読すると、アメリカ社会に横たわる「人種差別」を知ることができます。
SNSが若者に与える影響を紹介する本書で、読書の目的もそこにありました。
しかし、「人種問題(人権)」という日本ではあまり露骨に接することのない課題に出会えるのは読書ならではの体験で、もちろんネタにもなります。
バブル崩壊から続いた「不況」から、ようやく脱出しようとしていますが、しかし、本当に「不況」だったのかには疑問が残ります。
小泉政権下の実感のない景気回復を数えずとも、「ITバブル」という短期的な好景気があったからです。
一般的にバブルを好景気とは呼びませんが、過剰で異常な好景気がバブルです。
そしてバブルには「原資」となるお金が必要です。
海のものとも山のものともつかぬ「IT」に、お金が流れたから「バブル」が生まれたのであり、つまり日本市場にお金はあったのです。
使わなかった、使う先がなかっただけで、資産家は存在し、お金はあり、ITバブルとビットバレーを生み出しました。
この頃、社名に「e」とつくだけで、IT企業ではないかと投資家や証券会社から融資の申し込みが会ったと言います。それくらい「実体」が伴っていなかったのです。