2:伸びる会社は知っている!〜職場での既得権により、使われないようにされている〜
今週の木曜日は私の誕生日でした。
もう誕生日を祝う年でもありませんが、沢山の方からお祝いのメールをいただいたき本当にありがとうございました。
そして姉と妹、それぞれの可愛い姪と甥からのおめでとうFAXには、一所懸命描いたであろう私の似顔絵やみんなでパーティーをしているイラストがありました。
3才の甥のイラストは難解な前衛芸術のようですが、伯父バカとしてはそこに芸術的才能の片鱗を探してしまいます。
年々、食欲以外の物欲がなくなっているので、誕生日やクリスマスだからといって欲しいモノが殆どないのですが、その一方、人の気持ちに深く感謝するようになりました。
ここ数年、姪と甥から「おめでとうFAX」が届くようになったのですが、ちょっと昔では考えられないことです。
FAXがまだまだ珍しかった頃、送った紙が「転送」されて相手先に届くものだと勘違いし、「送ったはずの紙」が残っているので何度も何度もFAXし直して、先方の感熱ロール紙が無くなってしまったという今では笑い話のようなエピソードがあります。
ところが今の子供達は何の不思議もなくFAXという道具を使いこなしているのです。
これはITにも同じコトが言えます。
私が「マイコン」という存在を知ったのは、今から20年以上前のことで、「何でも出来る」魔法の箱の存在を知ったような衝撃を受けたものです。
プログラミング言語もBASICという初心者でもできるという触れ込みに小学生ながらに必死になって覚えました。
当時はコンピュータは理系の研究者やマニア(オタクという言葉が生まれるのはこの後でアニメマニアのコアな人達が互いをオタクと呼び合っていたのが語源とされています)のもので私も変人扱いされました。
高価だったコンピュータから次第に興味がなくなり、普通に思春期を迎え、日本がバブルを謳歌している頃「プログラマ」という職業を選んだのは偶然ですが、この頃もまだちょっと特殊な職業でした。
一般的な脚光を浴びるのはWindowsブーム以降です。
あれから10年。
今では小学生でも・・・幼稚園児でもマウスを操り、インターネットで世界中にアクセスできるようになりました。
大学生の就職活動にインターネットは欠かせない道具です。
しかしです。
中小企業のお手伝いをしていると、まだまだITという道具は活用されていないのです。
使えないというのは仕方がありませんが、職場での既得権により、使われないようにされているのではと首をひねることが少なくないのです。
新しい道具を使うには新しいルールや常識が必要ですが、昔のルールのまま使おうとしているのです。
その最たるモノが「今までこうだったから」です。
FAXが普及しだしたとき、頑なに郵便と電話にこだわった人もいましたが、今はどうでしょう?
小学生がバースデーFAXを流す時代です。
今までがいつまでも続くとは限りませんよ。
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