2:伸びる会社は知っている!〜チラシにも載ったスター〜
食料新聞、包装タイムス、食料醸界新聞、流通ジャーナル、農経新聞、空調タイムス、冷食タイムス、環境新聞、流通&コンピューター。
ふぅ。
今週の木曜日に東京ビッグサイトで行われた「スーパーマーケット・トレードショー」で集めてきた「業界新聞」です。
1号だけ読んで全てを語るのはまずいのですが・・・スゴイ内容です。 殆どが企業PRをそのままのせている形ですし、インタビュー記事も太鼓持ちの太鼓の音が聞こえてくるようです。
まぁそれぞれの世界ごとに慣習や因習がありますので、一概に良い悪いを論じるつもりはありません。
同業者で助け合い、ライバル業者と切磋琢磨するのは必要なことですしね。
ただ、この同業者を意識する視点が「シェア争い」という発想ですと話が違ってきます。 特に中小企業では。
ところがスーパーマーケット・トレードショーの出店者の多くがこの考え方を持っているようで、タメイキをついてしまいました。
詳しくは「外伝」の方で触れますが、シェアや売上高重視という営業方針は市場が拡大する時には有効でも、成熟経済に移行するとメリットを享受できるのは「ナンバーワン」だけなのです。
その為、大企業は今でもシェアにこだわります。
ITもポータルサイトが一つの成熟期に入ったので「ナンバーワン」だけが享受できるメリットを目指して、ライブドアは超えてはいけない一線をヒラリと越えて拘置所の中に入っていきました。
しかし、これは戦い方の違いなんです。
スターを作りだすと大企業とは違う戦い方ができるようになります。
例えばチラシ一つとっても、大企業がカリスマモデルの蝦ちゃんを使うのなら、中小企業は社長をキャラクターにしてしまえば良いのです。
これは次号あたりに触れようとしていたネタですが、似顔絵やイラストはかなり効果が高いことも理由です。
それでは無名の社長の似顔絵を誰が喜ぶでしょうか? 実はここもポイント。だってあなたが今、手短に目指すのは六本木ヒルズに入居することでも株式上場することでもありません。
「街の人気者」ですから。 いいんです。
知っている人だけが喜んでくれれば。 そして、チラシを見て来店されたお客さんを接客するのが「チラシにも載ったスター」だったら? 一般論ですが、人は印刷されたものや第三者の手を介して入手した情報を信頼する傾向が高くなります。
その人が接客してくれるのです。
実はこの時点で2度接しているのと同じ効果があり、接触回数は信頼感に比例します。
つまり、お店のスターをチラシやホームページに「露出」させることにより、同業他社に比べて圧倒的に有利なポジションをゲットできるのです。
他社が同業者を見ているときにこそお客さんを向いて商売をする。
当たり前のことですが、同業者に支えられている業界新聞だけを読んでいてはお客さんの方を向くのは難しいでしょうね。
異分野の私には面白かったですが。
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