1:伸びる会社は知っている!〜ネットの世界での接点は一瞬でしかない〜
先週触れたように、新規参入問題は「既定路線」で決着しましたが、来年のプロ野球パ・リーグは全部新球団になっているかも知れませんね。
ダイエーに続いて、西武もですから。日本一になった球団でも赤字というのはやはりおかしな構造です。
最近、日米韓でスーパーワールドカップ構想が現実的になってきていますが、もともと日本と韓国は乗り気でしたが、大リーグが難色を示していました。ところがここに来て、前向きに検討しようというのです。
これは実は単純なことで、大リーグは「ベースボール」という商品を扱っているという意識がしっかりとしているので「市場」は多いほうが良いのです。
つまり、各球団は「ベースボール」の販売代理店なんです。そして「野球」を販売するつもりはありませんでしたが、類似商品である「野球」マーケットが「ピンチ」を迎えている今、乗り込んでいって、そのマーケットごと頂いてしまおうという戦略です。もちろんその背景にはジャパンマネーの存在があります。
球界も「自分の所だけ」とやっていては「黒船に乗ったハゲタカ」に全部持っていかれてしまうでしょう。
この日米の野球の問題は「与える」ということに注目すると面白いものが見えてきます。それはメジャーリーグは常にファンのために「与え」続けているのです。例えばあの奇妙な「バブルヘッド人形」のプレゼントに、ファンとの撮影会、試合後の記者会見、○○ナイトというイベント。
常にファンの為に楽しみを「与え」続けているのです。Tシャツプレゼントにしても一枚10$等といったケチな発想はありません。プレゼントはプレゼントです。それではドコで収益を得るかというと、ファンは同時に消費者でもあります。プレゼントだけもらって帰る客もいるでしょうが、多くのファンはスタジアムで飲食し、Tシャツ以外のグッズを買い、また、スタジアムに足を運ぶのです。また、そうして「動員力」を持てば広告収入も比例していきます。
一方、日本の球界は・・・いうまでもないでしょう。
そしてこの惜しみなく「与える」ということは、ホームページやメルマガ、ブログではとても重要になります。
なぜなら、ネットの世界での接点は一瞬でしかないからです。
膨大なネットの世界で奇跡的に知り合ったその瞬間に何を与えられるかが「その後」に繋がるのです。
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