1:伸びる会社は知っている!〜分かち合うことによる成長速度の加速〜
ITバブル以降、ホームページが役立たずという神話とともに、ホームページは誰でも作れるというのが定説になりました。
しかし、私の経験からすると作れることと役立つことは別の次元なんです。
それは原付免許と普通自動車の2種免許、更には大型、大型特殊と牽引と、運転免許が色々あるように、誰でも作れるというのは原付レベルまで含めてしまうからです。
だからといって、プロ至上主義を唱えるつもりは毛頭ありません。
ただ、中途半端な技術を弄したり、「検討中」で数年も時間とチャンスを、ドブに捨てるぐらいなら、プロに任せるか、素人でもできる世界での戦い方を覚えたほうがトクですよと言うこと。
素人向けというと語弊がありますが、最近、インターネットの世界に、ブログという新しい波が訪れております。これは掲示板に書き込む感覚でホームページ(風)の更新ができるので非常に便利です。モチロン、できる範囲は限られていますが、それも一つの選択ですし、時間を浪費するより遙かにマシです。
私は神父さまでもお坊さんでもありませんので、説教クサイ話しをするつもりはありませんが世の中分かち合う方が得るものが多いのです。
例えば友人が多い人というのは、誰よりも笑顔で人に接しています。
つまり笑顔を分け与えているということになります。
人が集まってくる人というのも同じように、親切にして貰う前に親切にしているんです。世の中はテイクアンドギブなんですね。
そして、プロに依頼するというのはお金というテイクに対して、その情報や技術を仕入れるギブの関係と考えると分かりやすいんです。
これはお金を使えと言うことではありません。
それは商売をしている場合は特にそうなんですが、色々な形のテイク、つまり、お金以外のテイクがあるんです。
近鉄買収で名乗りを上げたライブドアも、最初は小さなホームページ製作会社でした。
それがどうしてあそこまでの企業に成長したかというと、このテイクアンドギブを実践してきたからなんです。
例えばホームページが時代の最先端だったころ、ライブドア社(当時の社名はエッジ)は率先して芸能人のホームページを手がけました。
ハッキリ言ってこの際、料金はどうでも良いのです。
芸能人のステータスと人脈が十分なテイクになるのですから。そして、ITは進化のスピードが早く、中小企業で完璧に対応することは難しいものです。
そこでさらに、ITベンチャー同士で助け合うことにより互いが弱い部分を補いました。
これも単純な銭金ではありません。
ある時は人脈だったり、技術だったり情報だったりと様々なのです。
ちょっと前にお家騒動があったエイベックスが何故?依田元会長だったかというと、彼の持つ経営ノウハウと人脈がエイベックスという若造の会社にはなく、そのテイクを求めていたからです。
ちなみに、依田さんが退陣するにあたって、楽天の三木谷社長もエイベックスを辞任しました。
これはITベンチャーの楽天が、エイベックスよりも依田さんを選んだということとみております。このことは三木谷社長が、今望んでいるテイクかも知れません。
そして、誰かが不得意でも誰かの専門分野という可能性もあることも忘れてはなりません。
もちろん、自社で全てをまかなうこともできますが成長速度は確実に遅くなってしまいます。
分かち合い、助け合う分だけ成長が加速していくのもITの特徴で、ライブドアの堀江社長やインターQで一世風靡したGMOの熊谷社長、そして女優の奥菜恵さんと結婚したサイバーエージェントの藤田社長など友人同士と言うことはなにより、このことの証明といえるんではないでしょうか?
実は、殆どの経営者は自然とこの分かち合う行為をしております。
しかし、ある時点まで成長すると、この分かちを止めてしまうことが多く、そこが中小企業の限界とも言われているのです。
また、既存の企業はITという未開の分野になると特に分かち合わない傾向が顕著になることも、中小企業がITを敬遠している一つの理由です。
是非、覚えておいてください。
コンピュータもITも技術の一つでしかなく、ホームページ技術者もトラック運転手も目的のために存在しており、ホームページが特別ではないと言うことを。
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