2:伸びる会社は知っている!〜値下げはアドバイスじゃない〜
今週も著作をお読みいただいた方から電話がありました。
相談は主に「いよいよホームページに参入したいんだけど」と「今のままで良いのか」というものに分かれます。
その中で今週は関西から「新規」のご相談をいただきましたが、残念ながら足立区外からの制作仕事はお断りしている旨を告げ、まずは近所の「ホームページ屋」を探すことから始めてくださいとアドバイスしました。
本気でビジネスのためのホームページを運営していくなら、やはり機動性の高いご近所の業者が圧倒的に便利だからです。まして「ご近所」なら、スーパーや街角であう可能性があります。
つまり、あんまりいい加減なことができないんですね。
その上でこちらに相談したいことがあれば、またお掛けくださいと伝えました。
すると「最期に一つだけ、相場はどれくらいでしょうか?」…これは本当に難しい質問です。
提供できるサービス、技術力、営業戦略など「価格決定」には様々な要因が絡んでいますが…「事務所の家賃」で比較するといいでしょうとアドバイスしました。
平たくいうと便利な場所に事務所を構えているホームページ屋さんは高く、辺鄙な場所にあれば安くなる傾向があるということです。
モチロン、「行列のできるホームページ屋さん」になれば場所に関係なく高額になりますが。
実は、いわゆるホームページの技術は、ブログも含めて差別化できるほどの技術はないのです。一つの目安として覚えておくと良いでしょう。
今回より「外伝」で扱うには字数が足りなかったので本ネタに昇格させました。
「価格について」です。
ビジネスの上で「価格」は重要です。
しかし、訳知り顔の人がいう「その値段じゃ売れないよ、もっと安くしなきゃ」というのには、眉につばをつけて見て丁度です。
だって安くしたって売れる保証なんてありませんから。
更に売れたからと言っても本当によいかは分かりません。
あのマクドナルドの「平日半額」キャンペーンは、結果的に「休日倍額」というネガティブキャンペーンとなり、休日の家族連れ、レジャー客等、客単価の高い「太い客」の離反を誘った結果となったようにです。「日頃」80円で食べられるチーズバーガーが、休日になると2倍の160円という感覚です。
それに値下げは数字をいじるだけですので、小学校を卒業できる程度の算数力があれば一応の「答え」がだせる非常に安易な方法です。
もっと有り体に言いましょう。
「値下げはアドバイスじゃない」のです。
モチロン常軌を逸した価格なら話は別ですが、その場合は商売人としての資質から見直す必要があります。
それに自由経済の社会ではどんな価格でも「売れれば」適正価格なのです。
例え、1万円の宝石でも100万円で買いたい人がいれば良いということです。
ビジネスは学校じゃありません。
答えは幾つもあります。
しかし「値下げ」は赤点です。
続きます。
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