2:伸びる会社は知っている!〜遠足の時にカメラを借りる〜
携帯電話に「月刊宝島」編集部の方からメッセージが入っていました。
数日後、洋泉社の依田さんからも。 でも気づいたのは3日後。
私は携帯電話にでないので有名です。
それは否応なしに自分の時間を奪っていく「時間泥棒」だからです。 まして外出には目的が伴います。 情報収集もそうですし、人と会う場合には「相手と過ごす時間」がもっとも重要なのに、その時間を強奪するのが携帯電話だからです。
モチロン、緊急の時は便利ですがね。
それでも一日一回ぐらいは「留守電チェック」をするのですが、今週は…寝込んでおりました。 シーズンおわりの啓蟄より39度を越す高熱です。
2年半以上ブログやメルマガを発行していますが、丸々一週間全く発行しなかったのは始めてのことです。
その為、急を要する連絡や仕事だけに生命エネルギーを傾注して、後はひたすら安静にしていました。
本当に「健康って…ありがたい」。
実感です。
何月号かも聞いていませんが「月刊宝島」に一頁の記事を書くことになりました。
「楽天市場がなくなる日」をネタモトに「本当に『なくなる』という方向でお願いします」が編集者のリクエスト。
おかしいな、著作はもう少しエレガントに誉め殺しをしていたのに・・・でも自分が昔読んでいた雑誌に書けるんだから幸せというものです。 詳しく分かればご報告します。
企業研修やミーティングで私は「時代が変わった」と話します。
パラダイムシフトだとか第三の波とか難しいことではなく、「ものが溢れている時代」と「ものがなかった時代」と、人口増加と減少を、戦後文化史と組み合わせることにより色々と見えてくるものや、見えなくなっていたものが浮かび上がってくるので、意識改革にはもってこいだからです。
前号で似顔絵やイラストが効果が高いと指摘したのも、実は時代の変化によるものです。
印刷技術の話になりますが、昔写真を印刷することは手間もコストもかかり面倒なものでした。 またカラー印刷は別名4色刷といわれるように、4回印刷機を通さなければならずこれまたコスト高でした。
写真自体にもお金がかかりました。
私が子供の頃の「ストロボ」はエリマキトカゲのような傘を開いて真ん中に一回こっきりの玉を装填するものです。 そして、当時は写真機をもっている家庭はそれほど多くありませんでしたので、遠足の時にカメラを借りるというのも珍しくない光景でした。
さて、今はどうでしょう?
カラー印刷のデフレ化は街の印刷屋さんを廃業へと追い込み、DTPの登場で文字も写真も区別なく取り扱われています。
写真は今や電話が撮る時代・・・もとい、携帯電話で撮る時代です。
つまり、写真の希少性が壊滅したことにより、写真で差別化を図ることができなくなったのです。
「写真の力」自体がなくなった訳ではないんですが。
そこでイラストの登場です。
これは時代背景もふまえるとより見えてくるので・・・続きます。
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