2:伸びる会社は知っている!〜検索結果に「富の偏在」〜
2週ぶりのご無沙汰です。
世間的にはお盆休みの空気が漂っています。
次回作の原稿の半分を入れて、残りは来週の水曜日までにいれなければならないのですが、編集者から「テーマを浮かび上がらせるために冗長な部分は大胆に削る方向で」とメールが。
早い話がまとまりがなく脱線が多いということです。
ハッキリいってくれればいいのにと思うんですが。
分かってますって書いた本人が。
今回、苦戦しているんです。
時間を言い訳にするのは三流の仕事ですが、調べれば調べるほど実態との乖離が激しいことが分かってきて…今回のテーマは「Webの潮流についてちょっとおかしくない?」というもの。
このテーマはWebで商売している人が書くのは危険で、最新トレンドだ、これからの時代はこうでなければ! と煽っている方が楽なのですがその反対で書いています。
しかし、煽る理由も根拠がないわけでもないので、どうしても散漫になってしまいます。 ここが苦戦しているところです。
100%否定も100%肯定も正しくないのが真理ですから。
しかし、どちらかにした方が「分かりやすい」と。
そんなわけで出版社が今日からお盆休みですので見ないだろうと発行します。
前号で「月島きらり」を紹介したのはちょっとした実験でした。
検索エンジンというと国内ではヤフーがダントツに強く、続いてグーグル、そしてMSNと続くのですが、このMSNの検索アルゴリズムへの実験です。
検索エンジンはいまロボット検索による自動処理が主流になっているのですが、グーグルはその代名詞とも言える「ページランク」によってサイト自体の価値を判断しています。
ページランクを大雑把に言えば、どれだけリンクが貼られているかの多数決によって決まる仕組みで、リンクの数が100と10では100は10倍の価値を持つということです。これをグーグル民主主義と私は呼んでいるのですが、一見フェアに見えるこの民主主義は、裏を返せば有名サイトや人気サイトに有利に働くようになっております。
それはリアルな社会での知名度に左右されるからです。
多くのサイトオーナーやブロガーがリンクを貼る有名サイトはそれだけ有利で、一方、貴重な情報を載せていたとしても「気づかれるまで」は誰もリンクを貼ってくれませんから、いつまで経ってもグーグルに気がついて貰うことができないのです。
ヤフーはロボット型による自動化と「人力」の併用ですから、面白いサイトがあると分かると人の目で判断して結果に反映されることがあります。
Webの潮流では持ち上げられているグーグルですが、検索結果に「富の偏在」が起こりつつあり、それにより信頼性が揺らいできているのです。
そこにMSNです。
巨人マイクロソフトのMSNはグーグルとは違うアプローチで検索結果を導き出しています。
いまMSNで「月島きらり」と検索すると前号のFAXマガジンのページが1ページ目に表示されます。
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